ショボイ? いや、見どころは多いぞ? 一点豪華主義で攻める鉄道のまち「津山」を歩く

日刊サイゾー / 2018年4月4日 21時0分

写真

 一点豪華主義の観光ポイントを目当てにやってくる人は、数限りない。

 それが、いま「鉄道のまち」として大いに売り出している岡山県は津山市の姿である。

 正直、この津山という街にたどり着くのは、けっこう面倒くさい。かつては、山陽と山陰をつなぐメインルートだったJR津山線。今では、その役割は智頭急行線に変わった。よって、急行列車もなくなり、わずかな快速のほかは、各駅停車だけ。それも、1時間に1本程度。

 何しろ、津山の人々も、岡山に出かけるくらいなら高速バスで大阪へ行ったほうがよいと思っているくらい。同じ県内なのに、つながりは希薄になっている。

 そんな津山が、これまで売りにしてきたのは、B’zの稲葉浩志の出身地であること。B’zファンによる聖地巡礼は、長らく続いている。

 そんな津山の街が、今、B’z以上に力を入れているのが鉄道なのである。目玉となっているのは2016年に開館した「津山まなびの鉄道館」だ。これは、津山駅構内にある旧津山扇形機関車庫をメインにした施設。この扇形機関車庫は、1936年に建設されたもので、京都鉄道博物館(梅小路運転区)に次いで全国第2位の大きさを持つ近代化産業遺産である。

 そんなに、訪れる人はいないのではないか? そう思って訪問したら、驚いた。まだ午前9時の開館直後だというのに、老若男女を問わず、続々と人がやってくるではないか。訪問した日は、ちょうど転車台の実演も実施される日で既に、車両もセットされている。それらの周りで、誰もが興味深そうに写真を撮っているのだ。

 実際に展示されている車両に乗ったり、車庫の中に入ることはできない。それでも、転車台と扇形車庫の組み合わせだけで、とてつもない迫力を放っているのだ。

 その迫力が呼び水になっているのか、開館から1年あまりが過ぎた17年6月には、早くも来場者が10万人を突破している。津山市は自ら「鉄道のまち」をキャッチフレーズとして掲げているが、確かな手応えはあるようだ。

 

■車庫はスゴいが展示はショボい

 

 ただ、この施設。博物館としては、まだ発展途上。というのも、展示施設が、まだ整備されていないからだ。車庫の近くにある展示施設はプレハブづくり。

 その中で展示されているのは、かつて使われていた駅名標や、タブレットくらい。確かに、触って体験できる要素もあるのだけれど、これだけでは、心許ない気も……。

×


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング