【南北首脳会談】その時、韓国国内は──W杯並みの盛り上がりと、若者の切実な問い「軍隊、行かなくてもいいんですか?」

日刊サイゾー / 2018年5月3日 14時0分

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 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンうん)朝鮮労働党委員長による「南北首脳会談」が4月27日に開かれた。果たしてこの会談を機に朝鮮半島の終戦や核問題などが新展開を迎えるか、世界の注目が集まっている。

 この日、韓国国内は「歴史的な瞬間」と言わんばかりの盛り上がりを見せていた。各テレビ局は朝から特別番組を緊急編成し、金正恩委員長が軍事境界線を越える瞬間から一瞬も途切れることなく生中継。金正恩委員長が乗ったベンツを取り囲むSPについても触れるなど、事細かに伝える姿勢に終始した。1日を通して南北首脳会談関連の特番が立て続けに行われたため、人気ドラマやバラエティ、音楽番組などが全て放送休止となったが、苦情もほとんどなかったという。

 苦情どころか、多くの市民が生中継に注目していたため、サッカーW杯並みの一体感すら感じられたという。広州市では、市民たちが映画館に集まって生中継を視聴する、“ライブ・ビューイング”も実施された。各政党本部・支部はもちろん、企業、軍隊、小中高校など、ほぼ全国民が文大統領と金正恩委員長が対面する瞬間を各所で見守った。

 今回の南北首脳会談について、ほとんどの市民はポジティブな反応を見せている。

 韓国メディア『Oh my News』の報道によると、仁川の山谷女子中学校では、文大統領と金正恩委員長が握手する瞬間、教室が熱狂的な拍手と歓呼に包み込まれたという。

 学生たちからは「2人とも仲の良さそうな雰囲気でびっくりした」「北朝鮮が身近に感じられた」「今までただのエゴイストだと思っていた金正恩委員長のイメージが変わった。話し上手で優しい」という声が寄せられた。

 また、別の学校では「もうすぐ統一するんですか?」「軍隊、行かなくてもいいんですか?」などの質問が授業中に飛び交ったという。韓国の未来を担う若い世代が今回の会談に深い印象を持ったことは、注目すべきだろう。

 ただ、当然のごとく反対の声も上がっている。

 会談の当日も軍事境界線付近では「南北首脳会談は平和偽装ショー、大詐欺劇だ」と主張する保守団体のデモが行われた。中には共和国旗を燃やしたり、「金正恩死ね!」と叫んだりする人もいたらしく、警察との対立を招いていた。

 いずれにせよ、今回の首脳会談で大きな転機を迎えた韓国と北朝鮮。今後、朝鮮半島にどんな未来が待ち受けているか、引き続き注目したい。
(文=S-KOREA)

●参考記事
・もっと北朝鮮を知ろう!! 韓国版ニコ生で「脱北BJ」たちが大活躍中
http://s-korea.jp/archives/10979?zo=1
・金正恩委員長が商業広告のモデルに!! 北朝鮮の核実験にも“平穏すぎる”韓国
http://s-korea.jp/archives/19853?zo=1

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