渦中のボクシング連盟……女子五輪候補・しずちゃんも“犠牲”になった過去

日刊サイゾー / 2018年8月2日 22時30分

写真

 日本のアマチュアボクシング界が揺れている。選手への助成金の不正流用、不可解な判定、過剰接待など、日本ボクシング連盟にまつわる問題が次々と浮上。ロンドン五輪金メダリストで現・WBA世界ミドル級王者の村田諒太も、自身のフェイスブックで「そろそろ潔く辞めましょう」と、暗に連盟を批判した。アマチュアボクシングが脚光を浴びるのは、4年に1度の五輪開催時ぐらいだが、かつて話題を集めた「南海キャンディーズ」の“しずちゃん”こと山崎静代も、連盟のお粗末な対応の被害者の1人だ。

 2007年にボクシングを始めたしずちゃんは、12年のロンドン五輪代表を目指して練習を続け、12年2月に開催された日本代表選考会で優勝。五輪出場がかかった世界大会に進むも、惜しくもあと一歩及ばなかった。だが、その際にとんでもない失態が明らかになった。女性芸能誌の記者が語る。

「しずちゃんは世界大会の3回戦で敗れ、数少ない出場枠を逃しましたが、五輪出場には『大陸別推薦枠』というものがありました。ところが、その推薦枠を希望する国は書類を申請する必要があったにもかかわらず、連盟は書類を申請していなかったのです。当時のニュースでは、いま話題になっている山根明会長の『そのような書類は(私自身は)受け取っておらず、申請もしていない。推薦枠の出場はなくなった』というコメントが残されています」

 トップの問題か組織の問題かはさておき、書類の不備で出場権が得られるチャンスをみすみす潰すようでは、何のために連盟が存在するのかがわからない。そもそも女子ボクシングに関しては、ボクシング連盟は非常に消極的だったそうだ。古参のスポーツライターが語る。

「ボクシング連盟が女子ボクシングを認めたのは02年ですが、1990年代には根強い反対意見がありました。中には『ボクシングはおなかを殴るスポーツ。子どもを生む女性がボクシングなんてとんでもない』という意見が上がったこともありました」

 今年の春には日大アメフト騒動が世間を大いに賑わせたばかりだが、それを彷彿とさせるボクシング連盟騒動。告発者が放ったパンチを連盟側がどうかわすのか、はたまたノックアウトされてしまうのか、ボクシングファンならずとも興味深く見守ることになりそうだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング