リニューアルで大食いの醍醐味が激減……『大食い女王決定戦2018』が犯した失敗とは? 

日刊サイゾー / 2018年9月20日 14時0分

 問題点については言うまでもないだろう。早く完食すれば勝ちなのに、移動手段がタクシーなのが解せない。交通状況が形勢を左右しかねないし、そもそも胃袋の勝負じゃなくなっている。大食いの力量をスポイルしかねないのだ。というか、これは“大食い”ではなく“早食い”の勝負だ。

 結果として、番組が推す(?)小野姉妹は4回戦で敗退した。レジェンドの面々が世代交代に抗った。レジェンドの戦い方は見ものだった。例えば、レタス対決において、体力で劣るレジェンドは老獪さを見せた。多くのベテランが選んだのは、レタスをゆでて体積を減らす戦法だ。食べ姿はあまりおいしそうじゃなかったが、細かいことは言ってられない。

■“名脇役”を全うしたロシアン佐藤

 緊迫した空気の中、一人別世界にいた戦士のことも記しておきたい。ロシアン佐藤である。

 例えば、4回戦のグルメマラソンにおける彼女の姿。店舗から店舗へ移動する際、他の選手はタクシーに向かって一目散。一刻を争うのだから当然だ。なのに、ロシアンは完食するや「トマトのソースがさっぱりで、おいしかったでーす!」と店員に感想を残すのを忘れない。一人、独特のノリでいた。

 レタス対決でのロシアンも独特だった。レタスをゆで、体積を落とすことばかり意識していたレジェンド勢。もちろん、ロシアンもレタスを湯がいた。でも、すぐにはかっ込まない。それは熱すぎる。ロシアンは、湯がいていないレタスでアツアツのレタスを包むのだ。こうすれば、包む側のレタスもしんなりするという算段である。レタスをレタスで巻く“ロシアンロール”が、こうして完成! 食べ姿も、緑色の春巻きを頬張ってるみたいでおいしそう。口が大きいので、他の選手より食べ方がキレイなのも好感度高し。

 ロシアンは、見事に4回戦を突破した。菅原、アンジェラ、ロシアンによるレジェンド対決が決勝の組み合わせだ。

 3人の顔ぶれを見た瞬間、筆者はロシアンの3位を確信した。競技として“大食い”に向き合う菅原とアンジェラ。一方のロシアンは自分のペースでおいしく食べることを優先する、タイトル欲がない名脇役。今回、ロシアンは“癒やし系”の役どころを全うした。

■「完全リニューアル」で生じた問題点

 決勝で行われたのは「ご飯のお供対決」である。テーブルにはズラーッと47個の白飯の茶碗が並び、各都道府県が誇る“ご飯のお供”がそれぞれに乗せられている。47都道府県のどこまで制覇できるかを競う大食い対決である。

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