描いた夢はひとつじゃない――納得の結末を迎えたドラマ『チア☆ダン』最終話

日刊サイゾー / 2018年9月20日 19時30分

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 今年の夏は、一段と暑い夏だった。梅雨があっという間に終わってしまったり、大きな台風が相次いで上陸したり。“平成最後”という特別感もあって、騒がしい3カ月だったという印象だ。そんな夏を、このドラマ『チア☆ダン』(TBS系)とともに過ごせたのは楽しかった。出演者の女の子たちは、いつも一生懸命で、暑い毎日の中、どこか爽やかな風を運んできてくれていたような気がする。いよいよ最終話。果たして彼女たちの夢は叶うのか、誰もが気になっていたことだろう。

 チアダンスの全国大会のため、東京にやってきたROCKETSのメンバー。わかば(土屋太鳳)の怪我も完治し、万全の態勢で戦いに臨む。

 とはいえ、都会には慣れていない部員がほとんどで、会場となるスタジアムを見ても、緊張で落ち着かない。「自信を吸って、不安を吐き出せ」、そんなあおいコーチ(新木優子)の言葉を聞き、深呼吸をして気持ちを落ち着ける。

 会場で汐里(石井杏奈)は、東京にいた頃のチームメイトを見て動揺する。昔の学校でいざこざがあり、それを今でも気に病んでいる様子だ。そんな汐里に、茉希(山本舞香)は「昔の仲間とか、昔の自分とか、向き合うのはちょっと怖い。だけど、逃げずに向き合えば前に進める」と言って励ます。

 茉希は、本当に変わった。親友に裏切られた過去を持ち、人との関わりを避けて一人で踊っていた彼女だったが、今ではチームメイトを励ますまでになっている。夕食の席では、後輩から「憧れている」と言われるほどだ。

「成長」というのは、何かが上達していくだけのことではない。人を受け入れ、励ましていけるようになる、そんな心の広さを持つこともまた成長なのだ。茉希は、その意味でも、大きく成長した。

 大会前日の夜、メンバーたちは、それぞれの思いを語る。「正直、打倒JETSなんて絶対にできっこないと思っていた」と告白する汐里、欅坂46の動画を見せ、「この子たちみたいに、自由に踊ってみたかった」という夢を話す麻子(佐久間由衣)。みんな、いろいろな経験と思いを重ねて、この日までを過ごしてきたのだ。絆がまた少し、強くなったようだ。

 迎えた試合当日、汐里は、東京でチームメイトだった麻友(飯豊まりえ)に思い切って声をかける。返ってきた言葉は「ROCKETSの快進撃を見ていた」だった。麻友もまた、汐里のことを気にかけていたのだ。わだかまりは解け、お互いの健闘を祈りあう。

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