人生の折り返し点に立った男女が織りなす物語が始まる――佐々木蔵之介主演『黄昏流星群』第1話

日刊サイゾー / 2018年10月12日 20時0分

写真

 私が会社に入った頃、世の中はバブルの時期だった。社会全体が熱気に包まれたように浮かれていて、正直その流れにどこか乗り切れない気持ちもあった。

 11日スタートしたドラマ『黄昏流星群』(フジテレビ系、初回平均視聴率7.3%/ビデオリサーチ調べ・関東地区)。主人公・瀧沢完治(佐々木蔵之介)は、私と同世代。「人生の折り返し点」に立っている年代だ。

 ドラマでは、今まで輝かしい未来に向かって進んできた登場人物たちが、体力や気力の衰えとともに、どこか「残りの人生をどう過ごすか」というような思いにかられるようになっていく。それは、私も実感として感じる。ただ、その衰えに身を任せるか、それともその中で何かを成し遂げようともがき続けるのか、そこは個人差があるように思う。

 若葉銀行のエリート行員である完治は、新宿支店長として実績も出し、順風満帆な人生を歩んでいた。彼にとっては、このままエリートの道を歩み続け、本店の幹部になるというのが、残りの人生で達成すべき目標であった。秘書である篠田(本仮屋ユイカ)からも慕われ、懇意にしている専務・守口(春海四方)からも可愛がられて、本社への栄転も近いと思われていた。

 プライベートでは、妻の真璃子(中山美穂)、娘の美咲(石川恋)との3人暮らし。家族との関係も良好で、こちらも安泰といったところだ。

 ちなみに、妻役の中山美穂がデビューしたのは、私が高校生の頃だった。ドラマ『毎度おさわがせします』(TBS系)で見せた、大人びた女の子役は、実に刺激的で、強烈な印象を残した。世の男性たちの憧れの的だったアイドル“ミポリン”が、年頃の娘を持つ母親を演じるようになるとは、なんとも感慨深いものがある。テレビの前で、同じような思いを抱いている男性方は多いのではないだろうか。

 そんな彼女が演じる真璃子は、娘と仲良しで、恋人同然に過ごしていたが、ある日、美咲から結婚の話を聞き動揺する。彼女もまたここで、自分が人生の折り返し点に来たことを認識するのだ。今まで、娘を育て、娘と良好な関係を築くことが生きがいであったのが、彼女が自立するとなった時、残された人生の目標と向き合わざるを得なくなったのだろう。

 その頃、完治は銀行で「セカンドキャリア研修」を受講する。これは、出世競争に破れ、他社に出向する人への心構えをさせる意味合いを持ち、「黄昏研修」とも呼ばれているものだ。そこで、完治は同期の横尾(増田英彦)と久しぶりに会う。他社への出向が決まっている横尾は、完治の励ましにも、「所詮他人事だろ」とつれない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング