米倉涼子『リーガルV』法廷シーンに見どころなく『リーガルハイ』の2番煎じ状態?

日刊サイゾー / 2018年10月19日 19時30分

 さらに城野も出廷し、美鈴を貶めるための裏工作があったことを告白。これによって美鈴の勝訴が確定するのでした。

 しかし、話はここで終わりません。実は美鈴は、以前かわいがっていた女性部下に城野を奪われてしまい、その腹いせで女性に対してパワハラ行為を行い、退職へ追い込んだ過去があったのです。そして今回、美鈴が訴訟を起こした背景には、そのパワハラを隠蔽したいという思いがあったのでした。

 これを知った小鳥遊は、その女性と美鈴を引き合わせ、謝罪をさせる機会を与えます。ところが美鈴はこれを拒否し、示談金の支払い調整をするよう小鳥遊に依頼。小鳥遊が最初に目論んだ通り、美鈴は「裏じゃ鬼みたいに豹変する」タイプであることが発覚しましたが、裁判の成功報酬と示談金の調整で上手い具合に2度儲けることができ、結果オーライとなったところで今回は終了となりました。

 さて感想ですが、前回の痴漢冤罪事件に引き続き、今回も裁判の背後に潜む陰謀がありきたりで薄っぺらいなぁと感じました。そもそも音声データにそれほどの証拠能力があるのかと疑問に思いましたし、勝訴へ辿り着くまでのプロセスが雑なんですよね。窮地に陥ったものの形勢逆転の証拠を掴んでどんでん返し、みたいな爽快感がこれっぽっちもない。『ドクターX』(同)でお馴染みの“水戸黄門スタイル”、勧善懲悪な決着が米倉の見せ場になると思うのですが、それが不発に終わってしまっている印象です。

 我が強く拝金主義の弁護士(小鳥遊は元弁護士ですが)と、それに振り回される新人弁護士、スパイ的な役割を担う部下、法廷での軽快なBGMなど、堺雅人が主演しヒットしたドラマ『リーガルハイ』(フジテレビ系)を意識しているようにも思えるのですが、残念ながら2番煎じ止まりといった感じ。なんとなく裁判が始まって、都合のいい証拠を差し出してあっさり勝ってしまうので、法廷ものとしてはこれっぽっちも見どころがない。もう少し訴訟案件やその背後に潜む人間関係の設定をしっかり練った方が良いのではないでしょうか。

 ただ、京極法律事務所内での緩いやり取りは見ていて面白いと思うので、法廷シーンとのメリハリがつくようになれば視聴率はさらにアップし、ヒットシリーズ化する可能性もあるかもしれません。
(文=大羽鴨乃)

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