平成という時代が生んだ歌姫・浜崎あゆみ

日刊サイゾー / 2019年4月30日 16時0分

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平成が終わろうとしている今、90年代に始まったJ-POPの流れがひとつの節目を迎えている。あのアーティストの楽曲はなぜ、ヒットしたのか? 音楽ライターの青木優が徹底分析!

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 さて、いよいよ平成も終わり。そしてこの連載も、今回でひとまず終了となる。ご愛読いただき、ありがとうございました。

 最後を飾るのは浜崎あゆみである。

 気がつけば彼女も40代になっている。近年は活動のペース自体がかつてほどではなく、当然のこととはいえ、浜崎がもはやベテランの域という事実には時間の流れを感じてしまう。そう書きたくなるほど、往年の彼女は時代を引っ張り、時代の象徴であり続けた。特に1998年のデビューから2000年代前半までの数年間は本当にすさまじかった。

 思い出してもらう、また知らない人には知ってもらう意味合いも込めて、まずは浜崎のヒットソングを並べてみよう。なにせ売れた曲が多すぎるので、ほんの一部になってしまうが。

 まずは99年の大ヒット「Boys & Girls」。<輝きだした><はばたきだした>と、ポジティヴな思いがインパクトのある曲だ。浜崎が完全にブレイクしたのはこの曲だったという印象が強い。ちょうど20年前か……。

 このリリースが99年7月で、9枚目のシングルなのだが、彼女のデビューは前年の4月である。つまり、ほぼ2カ月に1枚のペースでシングルを出していたわけで、最初からものすごいペースだったことがわかる。エイベックスも相当気合が入っていたのだろう。

 で、先ほどの曲から11カ月後に出たのが「SEASONS」。これでもう16枚目のシングルである。

 しかし当たり前だが、若いな~。

 同じ2000年リリースの「M」。高揚感たっぷりのクリスマスソングだが、引き締まったトーンが強い。<愛すべき人>の存在が唄われるのと同時に<終わり>を示唆させる歌でもある。

 そして01年の「evolution」。激しく細かいビートが異常なテンションを助長していく ナンバーだ。歌詞には、自分たちが<生まれついたこと>への思いがあふれている。

 さて、ここに挙げた曲以外にも言えることだが、浜崎の歌には常になんらかの翳りのようなものが垣間見える。それはヴォーカルに感じられることもあるし、曲調がそうさせている場合もある。ただ、象徴的なのはやはり歌詞だ。それも何かを背負っていたり、あるいは欠落感を抱えていたりと、重たさを感じさせる言葉が多い。

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