福山雅治支店長の無能ぶりはいつまで続く!? 脚本のズボラ化が止まらない『集団左遷!!』第5話

日刊サイゾー / 2019年5月20日 20時0分

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 スーツ姿の福山雅治が“いだてん”のように走りまくるサラリーマンもの『集団左遷!!』(TBS系)。福山演じる銀行マンは毎回のように詐欺師に狙われます。どうも騙されやすいカモ体質のようです。こんなに事件ばかり起きる銀行にお金を託す預金者たちは心配で堪りません。折り返しとなる第5話を振り返ってみたいと思います。

(前回までのレビューはこちらから)

 三友銀行の蒲田支店は半期で100億円のノルマを達成できないと即廃店、支店員たちはリストラとなってしまいます。ところが第4話で蒲田支店が「集団左遷」の窮地に立っていることを経済誌がスクープ記事にしたことから、逆に心優しいお客さまが預金を預けに殺到します。片岡支店長(福山雅治)のがんばりによってこの記事が掲載されたわけではなく、まったくの超ラッキーパンチです。蒲田支店のノルマはどんどん減っていきますが、金融ドラマがこんな棚からぼたもち的な展開でいいんでしょうか。

 片岡支店長とは岩盤浴仲間の三嶋社長(赤井英和)が自社ビルを持ちたいと20億円の融資を頼んできました。これが成立すればノルマの残りはわずか5億円です。活気づく蒲田支店ですが、そうは問屋が卸しません。大規模なリストラ計画を進める横山常務(三上博史)から左遷をほのめかされた本部の宿利部長(酒向芳)が、容赦なく蒲田支店を潰しに掛かります。宿利部長は支店統括担当なので、蒲田支店の情報はすべて把握済みです。宿利部長から後押しされた羽田支店が、契約寸前だった蒲田支店の案件を次々と横からさらっていくのでした。

 

視聴者の感情を弄ぶ、胸クソ展開

 羽田支店の金利は1.4%と、蒲田支店の1.8%より低いので、当然みんな羽田支店へと乗り換えます。しかし、三嶋社長だけは片岡支店長との信頼関係を優先し、宿利部長と羽田支店の担当者を追い返してしまうのです。何とも男気溢れる三嶋社長です。さすが、浪速のロッキー! ところが、片岡支店長は三嶋社長に20億円の小切手を渡したところで、ふいに背筋に悪寒を感じるのでした。

 人間関係を尊重する三嶋社長の温かい人柄で視聴者を感激させておきながら、いきなり三嶋社長は小切手を手に海外へドロンしてしまいます。第5話は三嶋社長への高額融資を蒲田支店で進めると高金利になることを心配する真山副支店長(香川照之)の顧客への思いやりと、片岡支店長がそれに同意して融資を諦める過程が大きな見せ場となっていただけに、「はぁ?」と言いたくなるような強引展開です。三嶋社長をさんざん善人として描いておきながら、伏線まったくなしで実は詐欺野郎でした……というオチはすっごく胸クソ悪いです。

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