レコ大、Foorin『パプリカ』が大賞受賞の舞台裏「もはや価値あるのは最優秀新人賞だけで…」

日刊サイゾー / 2019年12月31日 10時0分

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 年末恒例の音楽界最大の賞レース「日本レコード大賞」だが、今年は大方の予想どおり米津玄師がプロデュースした小中学生5人組ユニット・Foorin(フーリン)の『パプリカ』が史上最年少で大賞を、ハロープロジェクトの12人組アイドルグループ・BEYOOOOONDS(ビヨーンズ)が最優秀新人賞を受賞した。

 大賞に関しては、有力候補『パプリカ』受賞のネックとなっていたのが、Foorinが平均年齢11.2歳の小中学生のメンバーで構成されていることだった。メンバーは労働基準法の規定で午後9時以降、中継番組に出演できないという点が問題視されていたが、表彰式にはメンバーが“電話出演”し、事前に歌ったVTRが放送されることでクリアになった。

 さらに、優秀作品賞を受賞した乃木坂46、欅坂46、AKB48、純烈らがダンスを披露し、Foorinの大賞受賞をを祝福することとなった。

 今年を代表するヒット曲が順当に大賞に輝いたということで、インターネット上では「令和になってようやくまともな選考になった」、「妥当だろ。ここ数年首を傾げたくなる結果ばかりだったし」といった好意的な見方も目立つが……実情は少し異なるようだ。TBSの関係者はこう語る。

「正直言うと、今年の大賞はFoorinが妥当というよりも、仕方がないといったところですね。他に目立ったヒット曲がないというのも確かにありますが、それ以上にどこのレコード会社もかつてほど、レコ大に興味がないというのが実際のところ。消極的になった結果でしかありません」

 音楽業界花盛りの昭和の時代、レコ大は音楽業界最大の賞レースとして権威と輝きを放っていた。それこそ大賞をはじめとする各賞を狙うレコード会社は、スポーツ紙の記者などの審査員への接待攻勢にしのぎを削っていたわけだが……。

「そもそも折からの音楽不況でどこのレコード会社も経営が厳しく、かつてのような審査員への過剰接待はほとんどできない状況。加えて、数年前に『週刊文春』(文藝春秋)で報じられた“1億円買収疑惑”の影響もあり、賞レースに対する世間のイメージも最悪です。こうした2つの要因から、レコ大に対するレコード会社の“熱量”はかなりダウンしている。その結果、今年は売り上げからして大本命による無難な決着となったと言えますね」

 もっとも、最優秀新人賞についてはいまだに欲しがるレコード会社や芸能事務所もあるようで、「売れっ子アーティストと異なり、まだそれほど実績や知名度のない新人アーティストに関しては、レコ大の最優秀新人賞はそれなりの“箔付け”にはなる。もはやレコ大で価値あるのは、最優秀新人賞だけというのが実情です。とはいえ、興味を示すのは一部の大手事務所に限られており、ここ数年の受賞者の顔ぶれを見るとだいぶ偏りが目立ちますが」(同関係者)

 久々に視聴者も納得の受賞結果となった日本レコード大賞。果たしてレコ大は令和の時代に再び輝きを取り戻すことができるだろうか。

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