『テラハ』木村花さん死去でもなお止まらないネットの悪質コメント、韓国では実名書き込み法制化を求める声も
日刊サイゾー / 2020年5月26日 12時0分

人気恋愛リアリティ番組「テラスハウス」の出演者で、女子プロレス団体スターダムに所属する木村花さんが、亡くなった。今のところ死因など、詳しいことは発表されていないが一部メディアでは、ここ数日彼女がSNS上で受けていた誹謗中傷と、彼女の死が関連している可能性を指摘している。
この訃報をきっかけにネット上でタレントをはじめとした特定人物に対して、汚い言葉や差別、脅迫、激しい言葉での無責任な批判といった、悪質なコメントに対する厳罰化を求める声が上がっている。
悪質コメントによりタレントが死に追いやられるケースは韓国ですでに大きな問題となっている。2019年には、元KARAのク・ハラさんや元f(x)のソルリさんが相次いでなくなり、その背景に悪質コメントがあったことは、本サイトでも報じてきた(リンク:https://www.cyzo.com/2019/11/post_223061_entry.html)。同国では、ネットに悪質なコメントを防止する法案も提案されている。
「韓国の芸能界ではもともと、日本以上にネット掲示板などでのコメントの影響力が大きい。昨年の相次ぐアイドルの自殺を受けて、プラットホームでの実名公開や関連法律の改正を求める声が芸能界を中心に上がってきていますが、まだその段階。昨年11月以降は、目立った動きは報じられていません。現状では、『ネイバー』などのポータル側が対応するのにとどまっていますね。AIなどで利用するにしても、悪意のある言説に対応するシステムを作るのは簡単ではなく、課題のひとつだと思います」(韓国メディア記者)
日本でももちろん、こうした悪質なコメントに対してさまざまな場面で問題の声はあがっていたが、なかなか有効な対策が取れていないのは同様だ。
「日本でもインターネットの書き込みに関連する法律はありますし、ブログやSNSの運営側でもコメント欄の閉鎖やユーザーのブロック、ミュート機能などの対策を取っていますが、必ずしも効果的とは言えません。一方で利用者側も、オープンなやり取りができるから根強いファンがつくこともあるので、なかなかそれ以上の方策に積極的になってこなかったというのもあります。プラットホームの側は結局、ユーザーのトラフィックは多いほうが良いので、多少のことなら目をつぶっていたいところだったでしょうけど……今後はさらなる対応を迫られるでしょう」(炎上問題に詳しいコンサルタント)
韓国でも当時は報道が加熱して世論も動いていたものの、今は沈静化してしまい、忘れられてしまっている印象もある。
インフルエンサーやYouTuberの隆盛などインターネットを使った取り組みはますます増えている一方で、その弊害は無視できない状況になってきていることを、一般ユーザーや制作側も考えていくべきだろう。
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