都知事選・小池当選の裏で“勝った”のは結局自民党、解散総選挙は秋? 立民凋落で維新が野党第一党に!?

日刊サイゾー / 2020年7月15日 10時0分

中島 かつての自民党には、小渕内閣で官房長官を務めた野中広務をはじめ、リベラルな考えを持った人々も存在していました。彼らは、世の中には弱者も存在しながら複雑に成り立っているということを理解していた。だから、お金を配分をしながらみんなが生きやすい社会をつくろうとしていたんです。

 現在の状況は、政治なきディストピアといえます。国民をひとつの思想にまとめようとする自民党は中国共産党やスターリンが行ってきたことと変わらないし、それぞれのわずかな違いを認められない野党がやっているのはただのイデオロギー闘争。いずれも政治ではありません。

ーーでは今後の政局を占う上で注目のポイントはどこにあるでしょうか?

中島 まず、秋に総選挙が行われるとしても、率直に言ってリベラル側がそう簡単に政権交代できるとも思えない。政権交代するのであれば、長期政権を目指す体制が整っていなければなりません。仮に今政権交代をしても、ガタガタになってすぐに終わりとなる可能性が高いように思います。その後には、より深い絶望が待っています。10年をかけて政権を奪取した民主党ですら数年でばらばらになってしまったんだから、準備に長い時間をかけないと長期政権は望めません。

 一方で、僕は安倍政権には退陣してもらわないと困ると考えている。そのためには、「野党は強敵だ」と思わせることによって、自民党の中を動かしていく必要があります。安倍で選挙に勝つことができないという危機感が強くなれば、自民党は石破茂氏を担ぎ上げる必要に駆られるでしょう。

 かつて、石破氏はリスクを個人化し、再配分には消極的な新自由主義的な考え方の持ち主でした。しかし、安倍総理の逆張りとして、新自由主義を捨て、再配分を重視する方向に傾いています。現状では、バラバラで信頼関係を築けていない野党が政権を取るよりも、石破内閣を組閣することのほうが現実的でしょう。そのためにも野党が強くなければならない。与党に脅威を与える存在にならなければなりません。

ーーでは、今後、リベラル勢力が育つためにはどのようなことが必要でしょうか?

中島 左翼がちゃんと「政治」をすることでしょうね。

 立憲民主党の支持者もれいわ新選組の支持者も、少しの違いによって争い合い「あいつらはクソだ」と内輪もめを始めてしまう。そんなことをしているから支持を取り付けられないんです。れいわのほうはまだ新興勢力という側面がありますが、少なくとも立憲側は横綱相撲をとり、若い人に批判されたとしても「まあまあ、よくわかるよ」といさめる余裕を持つことが必要です。

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