『麒麟がくる』長谷川博己と“鉄砲大河”の因縁! 戦国時代を彩る武器の意外なお値段とその価値

日刊サイゾー / 2020年8月30日 11時0分

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 日本の合戦のあり方を一変させたといわれる鉄砲の存在。

『麒麟がくる』でも、ドラマを動かすキーアイテムとして、ほぼ毎回、話題に登っていました。今年の大河はヒロインが「鉄砲の家」の娘だった『八重の桜』(2013)以上に”鉄砲推し”なのではないでしょうか……。

 天文12年(1543年)、種子島(現・鹿児島県)にポルトガル船が漂着した時、鉄砲は日本にもたらされたといわれますね。ヨーロッパでは「マスケット銃」と呼ばれる種類の銃です。

 この銃は『麒麟~』の劇中でもあるように、各地の戦国大名が熱い視線を注ぎ、急速に普及していきました。戦国時代末には戦国大名必須の武器となり、「大坂夏の陣」(慶長20年/1615年)では“領地1万石あたり、鉄砲20挺を持つべし”ということが大名家に命令されるほどでした。

 当時の鉄砲の問題は1分に1発しか発射できないこと。そして現代の貨幣価値にして鉄砲一丁あたり、約60万円と比較的高価だったことがあげられます。元亀元年(1570年) の島津氏による鉄砲購入記録などを参照した先行研究では、60万円の数字が出ているのですが、現代の貨幣価値をもとに精密に計算すれば 実際の価格はさらに数十万円ほど高かったかもしれません。 そういう話は、また後日……。

 ちなみに織田信長は3000丁もの鉄砲(『信長記』)を使い、武田勝頼の騎馬隊を見事に討ち取ったといわれます。だいぶ数字を盛っている気はするんですが(笑)、この「長篠の戦い」(天正3年/1575年)は、『麒麟~』でも見どころになると思いますので、その時にまた語らせていただきます。

 先ほど『八重の桜』について触れましたが、よく考えると、『八重~』にも長谷川博己さんは出演なさっていましたね。会津藩の砲術指南の山本家に生まれたヒロイン・八重(綾瀬はるかさん)の最初の夫となる、川崎尚之助役でした。長谷川さん演じる川崎尚之助は、「鉄砲の家」である山本家に出入りし、鉄砲を構えているシーンもありました。

 実はこれ、歴史ファンとしてはけっこう興味深いのです。というのも、『麒麟~』の明智光秀と、『八重~』の川崎尚之助が(すくなくとも会津に彼がやってきた当初)構えていた鉄砲、この2つは基本的に同じ機構を持つ「マスケット銃」なんですね。

 なぜそう言えるのかというと、鎖国されている間、日本での銃の進化は止まってしまっていたのです。発明自体は外国のものでも、日本人は発明より技術革新が得意だと言われているのに、どうして江戸時代の鉄砲職人たちは鉄砲の改良をしなかったのでしょうか。

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