菅義偉が狙う長期政権…橋下徹、河野太郎、進次郎らを積極起用で秋解散の現実味

日刊サイゾー / 2020年9月1日 18時0分

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 9月16日の臨時国会での首班指名で「ポスト安倍」が決まる見込みだが、早くも「菅義偉総理」が既定路線となっている。政治部デスクが永田町の内情を語る。

「流れを作ったのは二階俊博幹事長です。党員投票は行わず、14日の両院議員総会で自民党総裁選が行われますが、これは国民には人気ある石破茂・元幹事長に不利となります。安倍晋三首相が辞任表明した翌29日には、菅氏と極秘に会談し、菅氏から二階派の支援を求められました。菅氏とすれば、麻生太郎・副総理兼財務相らに根回しし、総裁選の日程が決まってから立候補を表明するつもりでしたが、その極秘会談の模様が報じられてしまった。二階氏に外堀を埋められたのです。その後雪崩を打つように、各派閥が菅氏の支持を表明しました」

 盛り上がりに欠ける総裁選となったわけだが、新内閣の顔ぶれはどうか。前出のデスクが続ける。

「いち早く支持を打ち出した二階・麻生両氏は留任が確実視され、安倍内閣と骨格は変わりません。2016年に『週刊文春』(文藝春秋)が報じた金銭授受疑惑によって謹慎の身だった甘利明・元TPP担当相もカムバックしそう。苦労人の菅氏らしく、入閣待機組で、菅氏と当選同期の山口泰明、平沢勝栄といった面々も処遇するのでは」

 オジサンばかりが並ぶかと思いきや、サプライズも用意されている。

「日本維新の会創業者の橋下徹・元大阪市長です。2015年、大阪都構想住民投票に敗れて政界を引退した橋下氏ですが、その後も毎年、菅氏と食事をする間柄。今もテレビに引っ張りだこで知名度は衰えない。橋下氏は政界復帰を否定し続けているものの、総務大臣あたりの民間起用なら受けるでしょう。維新を取り込む狙いもあります」(同前)

 加えて菅氏の評価が高いのが、河野太郎防衛相と小泉進次郎環境相。両氏とも選挙区が菅氏と同じ神奈川という縁がある。

「河野氏は内閣の”顔”である官房長官。今もネットを中心に人気があり、これでさらに知名度を上げて、次期総理をうかがう石破茂氏の存在はすっかり霞むでしょう。小泉氏は河野氏の下で官房副長官として汗をかかせるか、防衛相、経産相、政調会長などで”帝王学”を身に着けさせることになりそう。両氏の起用は、”ポスト菅”を育てる意味合いもあります」(同前)

 菅氏の任期は、安倍氏の任期だった来年9月までで、衆議院議員の任期は来年10月。地味な菅氏は来年9月の総裁選までの“リリーフ登板”で、新たな総裁で衆院選に突入するというのがこれまでの見立てだった。

 ところが、菅氏はもっとしたたかなはずだと指摘するのは、自民党関係者だ。

「政治家が自分の座をあっさり手放すわけがない。2008年、麻生太郎氏がリーマンショックを理由に解散を打たず、『漢字が読めない』などと批判されて支持率が急降下し、民主党への政権交代につながった様子を、菅氏は選挙対策副委員長として間近で見ています。橋下、河野氏らの起用で一気に支持率を上げた後、すぐに解散を打てば、野党の新党騒動でゴタゴタしている中とあって自民党は圧勝するでしょう。となれば、盤石な菅政権が続くことになる」

 だがそのシナリオが日本のためになるのかは別問題。私たちが冷静な目が選挙に臨む必要があるのは言うまでもない。

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