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人生最期の日々は、自宅で穏やかに過ごしたい? 柄本佑主演の終末医療ドラマ『痛くない死に方』

日刊サイゾー / 2021年2月19日 15時0分

 「カルテではなく、患者本人と向き合え」

 長野医師からの言葉だった。その言葉を実践するように、長野医師は患者や患者の家族と友達同士のようなコミュニケーションを交わし、信頼関係を結んでいた。長野医師に最期を看取ってもらえたことを、遺族たちも喜んでいた。河田は長野医師のもとで、イチから修業をやり直すことになる。

 2年の歳月が流れ、河田はさまざまな患者たちと向き合ってきた。新たに本多彰(宇崎竜童)の在宅医療を担当することに。本多は末期の肝臓がんだったが、口が達者で、人生を最期まで楽しもうという考えの持ち主だった。本多は川柳を趣味としており、本多の誘いに応じ、河田も即興で五七五を口にするようになる。その様子を、本多の妻・しぐれ(大谷直子)が笑って見守る。本多に充実した日々を過ごさせることで、河田も本多から生きることの機微を学ぶ。本多夫妻と一緒に、その夏の花火大会を観賞する河田。普段よりも、花火がより美しく映る。

 現在放映中のTVドラマ『天国と地獄 サイコな2人』(TBS系)では名バイプレイヤーぶりを見せている柄本佑は、近年は『きみの鳥はうたえる』『素敵なダイナマイトスキャンダル』(18)、『火口のふたり』(19)と話題の映画に次々と主演してきた。ピンク映画好きなことを公言しており、ピンク映画出身のベテラン・高橋伴明監督の作品への出演は本望だったに違いない。

 ピンク映画では女優だけではなく、共演する男優も素っ裸になる覚悟がないと務まらない。医療ドラマである本作には“濡れ場”はないものの、伴明監督作品にはピンク映画時代から出演し続けてきた下元史朗、伴明監督の一般映画デビュー作『TATOO〈刺青〉あり』(82)で俳優として注目を集めた宇崎竜童が、病床で死期を迎える患者役をそれぞれ大熱演してみせている。ある意味、ピンク映画以上に男たちが“逝く”姿を赤裸々に描いた作品だ。生への執念と死を受け入れる諦観とがせめぎ合う。そんなエロスとタナトスに満ちたエキサイティングな撮影現場を、柄本佑も存分に楽しんだのではないだろうか。

 もう一本、柄本佑が熱演する医療ドラマが現在公開中だ。

 PTSD(心的外傷後ストレス障害)治療の第一人者として活躍した実在の医師・安克昌、その生涯を柄本佑が演じた『心の傷を癒すということ 劇場版』も見逃せない。精神科医の安が阪神淡路大震災で被災した人たちの心のケアに奔走する姿が描かれている。

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