何だか妙!? 毎日同じ行動をとる不思議な生物の研究報告書『サラリーマン生態図鑑』

日刊サイゾー / 2012年1月23日 8時0分

写真

 日本の労働人口のほとんどを占め、全国各地どこでも出没する、サラリーマン。でも、ちょっと視点を変えてみたら......。

・毎日同じような服を着て、ネクタイを締めている。
・名刺交換やあいさつの仕方など「暗黙の了解」が存在している。
・報連相(ホウ・レン・ソウ)など、謎の言葉を使う。

 さらに、「電話してください」と言いながら、親指と小指を立てて受話器のカタチを作って耳に当てるポーズをとる。人の前を通るときは手刀を作って頭を下げて通り抜けようとする。電話をしながらお辞儀するほか、やたらとジェスチャーで物事を伝えたがる。

 なんだか妙じゃないか。そんな彼らを、謎に満ちた新種の生物"サラリーマン"として研究した報告書。それが『サラリーマンの生態図鑑』(大和書房)だ。

 本書では、小学2年生のタカシ君、サラリーマン研究をライフワークにする博士が登場し、なぜか毎日同じような行動をとる不思議な生物"サラリーマン"の日常を朝から晩まで、徹夜に時間外、休日まで逐一追っている。

 内容は、「基礎編」「仕事編」「掟とルール編」「時間外編」の4項目。例えば「基礎編」では、「外見の特徴」「カイシャへの集合」「群れのヒエラルキー」「裏ボスの見分け方」「カイシャを出る」など、会社勤めをするにあたっての基本的な行動などを紹介。「仕事編」では、内勤と外回りの違い、根回しの特徴などをまとめている。

 そして「掟とルール編」では、「基本の謝罪」「高度な謝罪」「サラリーマンの終了」「サラリーマンの強制終了」ほか、非情な内容を伝えている。なお、本書によれば、リストラとは「愛嬌のあるリスのような親しみやすさで近づき、距離を詰めた瞬間に正体を現したトラが一気に息の根を止める。そんな例え話で語られたことが始まりである」らしい。

 これらに加え、「サラリーマンの習性 これだけは覚えておきたい四十八手」という特別コーナーがある。そこには、電話で最敬礼、ネクタイハチマキ、支払い譲り、手のひら返しなどが、図解的な写真を使い、見事なまでに無駄にしっかりと紹介されている。

 また本書は、全体を通して、写真のクオリティーとそれに付随する説明書きのレベルが抜群に高い。サボりの温床「キッサ・テン」、パソコンで顔を隠しいないふりをする、遅刻決定の朝ほか、ツボにハマると抜け出せない箇所があちこちに散りばめられているので、小さな記事も見逃せない。

 ふざけているように見えるこの本だが、それは1つ1つの記事がちゃんとサラリーマン生活の深い部分を押さえているからこそ。......たぶん。あいさつの角度、トイレ内でのボスの見分け方など、意外とちゃんと勉強になる内容も多いので、これから社会人になるフレッシュマンたちにとっては、この本1冊で社会人のマナー本としての利用価値がある(?)かもしれない。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
日刊サイゾー

トピックスRSS

ランキング