東野幸治流の芸人賛歌? 『アメトーーク!』「どうした!?品川」に見る人間模様

日刊サイゾー / 2012年9月23日 8時0分

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「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。

 「もうやだぁ」と言いながら『アメトーーク!』(テレビ朝日系)「どうした!?品川」で弱々しく"ご本人登場"した後の品川庄司・品川祐の一言一言や立ち居振る舞いは、いちいち完璧だった。求められているものを120%で返す力は、彼の芸人としての能力の高さを如実に表していた。相方の庄司智春も登場し、「韓流スター」みたいになってしまった髪形を"あの頃"のような坊主頭にしろと迫られた品川は、泣く泣く自身の前髪をハサミで切り落とす。そんな品川を東野幸治が抱きしめると、芸人たちが次々とそれに続く。そんな彼らに自ら切った髪を投げつける品川。喜んでそれを浴びる芸人たち。なぜか自分も切ってくれと頭を差し出す庄司、切って投げる品川。叫ぶ品川庄司......。それは『アメトーーク!』史上に残る、爆笑と感動的なシーンだった。最後に品川は芸人たちに向かって吐き捨てる。「お前たちも『どうした!?』予備軍だからな!」

 有吉弘行が品川を「おしゃべりクソ野郎」と命名した、「おしゃクソ事変」が2007年。それから5年、すっかり"文化人"然としておとなしくなってしまった品川だが、そんな彼に対し東野は同番組の「第13回企画プレゼン大会」で、「元気なくなってきて、髪の毛も染めて、(体が)タイトになって、俺の好きな品川じゃない」と訴え、「どうした!?品川」という企画をプレゼンする。「品川、もっと悪口言え!」と狂気じみた熱量で迫ったのだ。視聴者の潜在的意識と合致したこの企画は、「おしゃクソ事変」がそうであったように客席ははじけ、結果、歴代最高の支持を集め実現した。

 番組では「品川祐ヒストリー」を「ギラギラ期」「調子ノリ期」「どうした期」に分けて紹介していた。その「顔」の変遷だけでも面白いが、何より興味深いのは、どんなに"成功"を収めても、その根本である過剰な自尊心と「カッコつけ」の部分だけはずっと変わっていないということだ。

 かつて、品川について「人から嫌われる才能を持ちすぎている」と評したのはケンドーコバヤシだ。お笑いも、ガンダムも、家電も、小説も、映画も、料理も、「日本の利権をすべて持っていく」(有吉)品川は、すべてを持ち前の努力と情熱で形にして成功させた。けれど、周りから愛される「かわいげ」だけは、彼が努力すればするほど離れていった。

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