【24時間テレビ】「チャリティなのに儲け主義」の大きな矛盾

デイリーニュースオンライン / 2015年8月22日 19時30分

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 8月22日、ついに放送がスタートした日本テレビによる「24時間テレビ38 愛は地球を救う」。メインパーソナリティにV6、Hey!Say!JUMPを迎えて本番に臨む。

 SMAPや氣志團、AKB48にEXILEをも巻き込んだフジテレビによる「FNS27時間テレビ」をキャスティング重視型とするなら、日本テレビの「24時間テレビ」はチャリティを前面に押し出したコンセプト型。みな、お揃いのTシャツを着て募金を呼びかける様は、風物詩ですらある。しかしながら、24時間テレビには、チャリティや障害者支援といった崇高な目標を掲げる一方、黒歴史も多い。

チャリティなのに「高額ギャラ」のご都合主義

 そのもっとも顕著な例が、ギャラ問題だ。2013年は9億円、2014年は15億円もの募金を全国から集めた24時間テレビは、一方で出演者に支払われる額も相当にのぼると見られている。『FLASH』が2013年に報じた記事によると、番組の総制作費は4億2000万円。一方、広告収入は22億2750万円と、莫大な利益を生んでいる実態が浮き彫りになった。

「週刊誌記事は鮮烈でした。メインパーソナリティを務めた嵐には5000万円、マラソンを走った大島美幸には1000万円、司会の羽鳥慎一と上戸彩には500万円のギャラが生じている、と報じています。対して、日テレは『基本的にはボランティアで務めていただいている。しかし、拘束時間の長い方など、場合によっては謝礼という形でいくらかのお支払いをしている』と回答。高額なギャラについては否定する構えをみせましたが、過去にマラソンを走った萩本欽一が『だって、ギャラがいいんだよ。(指を2本たてて)これだもん』と2000万のギャラがあったことを暗に示し、炎上した過去があります。また、出演者だけでなく、24時間テレビは制作会社に支払われるカネも通常よりいいと評判です」(週刊誌記者)

 ボランティアの皮を被った営利色に嫌気が差したのだろう、大物芸人の中には24時間テレビに嫌悪感を隠さない者もいる。過去には松本人志(51)がギャラの存在を明らかにしたり、明石家さんま(60)は「ギャラが出るなら出演しない」との立場を表明していると言われている。

 また、かつてメイン司会を務めた西田ひかる(43)も、

「日本のチャリティ番組は出演料が出るの?」

 と驚いた過去を報じられている。というのも、アメリカや欧米ではチャリティ番組への出演はもらわない、のが常識だ。マドンナもセリーヌ・ディオンも1ドルもギャラをもらわずに出演し、なおかつ番組を盛り上げる。この温度差はいかんともしがたい。

「24時間テレビ」放送開始直前には、芸能人によるチャリティオークションの開催を発表。日テレの看板報道番組「ZERO」に出演する桐谷美玲が実際につけていた時計や、100キロマラソンに挑むDAIGOのサイン入りグローブ、そして日本を代表する長寿番組「笑点」メンバー全員のサインが入った座布団が出品されることをにぎやかに放送した。チャリティオークションをやるなかでも、日テレ感のゴリ押しに戸惑いを感じながら観ていたが、お笑い芸人が放った一言に絶句。

「笑点メンバーはご高齢でもう長くないので、全員のサイン入りは貴重です」

 とのたまったのだから、とても笑えたものではない。

「愛は地球を救う」とお題を掲げる24時間テレビだが、「実際に救うのは日本テレビの経営じゃないか」と非難されても、仕方ないのでは……。

(文/鈴木桂太郎)

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