【中国】着ると寿命が縮まる“毒衣服”…病原菌が付着した医療廃棄物まで混入

デイリーニュースオンライン / 2015年9月6日 16時0分

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 こんにちは。中国人漫画家の孫向文です。現在、中国で食の問題と同じぐらいに、国民の関心を買っているのが衣装の問題です。1980年以降、中国経済は高成長を収めて以降、国民の多くが餓死しないぐらいにご飯を食べることができるようになり、凍死しないように衣服を購入することができるようになりました。

 ですが、その食も衣服も毒だらけで、それを食べたり着ることによって、寿命を縮める結果となっているのです。その原因はやはり政府の監視体制に問題があると言っていいでしょう。

安全基準を超える化学染料

 中国の友人が街で購入したジーパンをそのまま着たところ、両足が焼け爛れたような湿疹が現れたことがありました。染料に含まれているのがホルマリンですが、それが安全基準を超える膨大な量が含まれていたためです。そういうジーパンは鼻で嗅いでみると刺激的な匂いがして、アレルギー反応を引き起こします。

 それ以外にも、安いジーパンの場合、同じく染料としてアゾ化合物や芳香族アミンなどが含まれているケースがありますが、それらには発がん性があります。そのため、長期にわたって使用し続けていると、皮膚がんになる可能性があるのです。

 こうした衣服の問題は安物の衣装に限ったことではなく、中国の学校の制服にも当てはまります。中国の場合、制服はジャージですが、2013年、上海の複数の中学校にてジャージを検査した結果、合格基準を満たしているのは7割にすぎませんでした。残りの3割は染料やその量に問題がある「毒ジャージ」だと判明したのです。

 なお、この問題で、記者が街で学生に「毒ジャージを発見したらどうしますか?」とインタビューしたところ、学生は「僕の成績が悪いのは毒ジャージのせいですね」と粋な答えが返ってきてネット上で笑いを起こすことになりました。ですが、これは冗談などではなく、毒ジャージなど着ていたら学業にも集中できないでしょう。

 また、衣装と同様に問題となっているのが、掛布団や敷布団、ぬいぐるみなどです。布団の中に詰め込まれている綿の中には、虫の卵が大量に入っていて、布団の隙間から虫が大量に湧き出てきたり、更には、危険な菌が詰め込まれていることもあります。

 なぜ、そういう事態が起こるかというと、今、中国国内ではいらない洋服を回収するサービスがたくさんあります。農民工が農村で作業するのは割に合わないから、都市部でゴミを回収する出稼ぎを行っているのです。

 こうして集められた洋服はどういう経路をたどってきたものなのか全くわかりません。死者の廃棄遺品のケースもありますし、病院の医療廃棄物のケースもあって、その場合は病原菌が付着していることもあるでしょう。

 ひどい場合は、手術で使用した血だらけの綿なども入れてしまいます。100度の高温で殺菌しても、死なない菌もたくさんあります。また、長い間、ゴミ捨て場に捨てられた洋服を拾った場合、虫が付着しているケースもあります。そういった全ての衣類をひっくるめて、闇工場の機械で撹拌すると、危険なモノがたくさん詰め込まれている綿が出来上がるというわけです。

 枕や布団を使用していたところ、どうも妙な匂いがするので、その布を切り裂いてみたところ、どす黒い綿が出てきたということが、頻繁にニュースで取り上げられたりしています。これらは中国では「黒心綿」と呼ばれています。また、せっかく子供にぬいぐるみをプレゼントしたのに、それ以降、子供が喘息やらアレルギーなどの症状を患うことになるケースも出てきています。枕が問題で呼吸障害を患うケースも後を絶ちません。

 中国では絶対に安物の衣服や綿製品を購入してはいけないというのは常識となっています。最近は日本にも中国製の衣服が大量に入荷されているかと思いますので、注意が必要でしょう。

著者プロフィール


漫画家

孫向文

中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の31歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。近著に『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)

(構成/杉沢樹)

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