有村架純「初めて脚本を読んだとき、泣いたんです。いいお話だなって」

ダ・ヴィンチニュース / 2016年5月6日 17時30分

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『RAVE』(真島ヒロ/講談社漫画文庫)

毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、映画『夏美のホタル』で、主人公・夏美を演じた有村架純さん。森沢明夫原作の本作は、誰もが心の底に抱いている“大切なもの”が、ひとつひとつ取り出されてくる。ひと夏近くを費やしたその撮影のなかで、有村さんが感じたこととは?

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「仕事で行っていたのですけれど、ロケ地では、夏休みを過ごしていたような感覚でした。共演した子どもたちともたくさん遊びました(笑)」

 スクリーンのなかの有村さんの表情からは、そんな気持ちの良さがいっぱいに伝わってくる。映画『夏美のホタル』の撮影は、昨年の夏、約3週間にわたり、日本の原風景が残る自然豊かな地で行われた。

「子どもの頃はああいう場所へいっぱい行っていました。キャンプも好きだったし、川遊びやセミ取りもよくしていました。撮影地では楽しんだとともに、すごく懐かしい気持ちを抱きました」

 親子の間に通う愛情など、世代から世代へと人々のなかを伝わり、流れていく大切な思いが静謐に描かれる本作で、光石研、吉行和子、小林薫らベテラン俳優たちと共演。

「撮影現場に入ったときは、緊張感があるのに、ないような、不思議な空気感に包まれて。ナチュラルにその場にいらっしゃる佇まいが、そのまま演技につながっていく。そんな大先輩方とじっくりお芝居をさせていただいたことは本当にありがたく、演じる者として大きな糧となった経験でした。この作品では、共演の方々とのお芝居のキャッチボールだけに集中しましたが、まったく不安はなかったですね」

 有村さん演じる夏美からは、今いる、この瞬間の大切さのようなものが滲み出てくる。

「初めて脚本を読んだとき、泣いたんです。いいお話だなって。その瞬間の気持ちもずっと大事に抱えて。この映画は、あらゆる世代の方に観ていただきたいんです。いろんな方向からいろんな目線で。そのなかで、人と人のつながりが人をやさしくすること、愛情はたとえささやかであっても幸せを連れてきてくれること。そんなことを感じていただけたら、うれしいですね」

(取材・文=河村道子)

有村架純

ありむら・かすみ●1993年、兵庫県生まれ。2010年、女優デビュー。NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』で注目される。映画『ビリギャル』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞、新人俳優賞を、同作と『ストロボ・エッジ』でブルーリボン賞主演女優賞を受賞。今年は映画『僕だけがいない街』『アイアムアヒーロー』と公開が続き、今秋『何者』が待機中。
ヘアメイク=尾曲いずみ スタイリング=瀬川 結美子 衣裳協力=ブランバスク/バスク TEL03-5721-7371


『RAVE』(全18巻)

真島ヒロ 講談社漫画文庫

光の聖石レイヴと闇の魔石ダークブリングの戦争により世界の10分の1を破壊したオーバードライブから50年。島に暮らすハルは、老人・シバからレイヴを受け継ぎ、2代目レイヴマスターとなった。残る4つの聖石を求め、記憶のない少女・エリーらとともに世界を救う旅へ──作者初の連載作でもある冒険ファンタジー。

※有村架純さんの本にまつわる詳しいエピソードはダ・ヴィンチ6月号の巻頭記事『あの人と本の話』を要チェック!

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