声優・池澤春菜もハマった“執事モノ”「ジーヴス・シリーズ」、その魅力とは?

ダ・ヴィンチニュース / 2013年4月26日 12時0分

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『比類なきジーヴス』(P・G・ウッドハウス:著、森村たまき:訳/国書刊行会)

 ドラマ化された『謎解きはディナーのあとで』をはじめ、今や日本で定番の人気ジャンルとなった“執事モノ”だが、イギリスに、執事の世界的な代名詞と呼ばれる男がいるのをご存じだろうか? 

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 その名もジーヴス。イギリスの大ユーモア作家、P・G・ウッドハウスが生み出した最強の天才執事である。 彼の主人はお気楽で典型的にダメなボンボン、バーティー・ウースター。二人の織りなす抱腹絶倒のコメディ小説「ジーヴス・シリーズ」は、イギリスでは名探偵ホームズ&ワトソン博士と並び称されるほどの人気で、エリザベス王太后もブレア元首相も愛読したという。そして今、イギリスで放送された実写ドラマ版がついに日本に上陸する。

 そこで今回、ダ・ヴィンチ電子ナビでは、原作小説のファンだという声優・池澤春菜さんにその魅力をうかがった。

■「ジーヴス」の絶対に誰も不幸にならない、底抜けに明るいストーリーって
ちょっと疲れたときにどうしても読みたくなるんです

池澤:このシリーズって、絶対に誰も不幸にならないんですよね。悪人は一人も出てこないし、どこまでいってもウッドハウス自身の「人生ってこんなに楽しくて幸せなものなんだよ」っていう底抜けに明るい姿勢が透徹している。だから、ちょっと疲れちゃったときや、人の悪意に触れちゃったりしたときには、どうしてもウッドハウスが読みたくなるんです。

 そして、キャラクターがすごく魅力的ですよね。ジーヴスとバーティーはもちろん、ガッシーやビンゴといった、ドローンズ・クラブに集まる友達連中の駄目さ加減といったら! おじさま・おばさま勢もツワモノ揃いで大好きです。

――そんな彼らが実写となったドラマを、ご覧になった印象はいかがでしたか。

池澤:ジーヴスが、かなり目で語る人だったのは意外でした。泰然として物事に動じないイメージだったので、あんなふうに「ご主人様、私は賛成しかねますよ」っていう感情を如実に表情に表していたのかと。表情といえば、バーティーの顔芸もすごかったですね。冒頭の、朝のおめざ(※ジーヴス特製の二日酔いに100%効くスペシャルドリンク。何が調合されているかは謎)を飲むシーンも、その凄まじさを表現するのにあの顔芸一本で乗り切るとは!

――他に、ドラマで印象的だった場面はありますか?

池澤:作品の世界観が文字よりもリアルに迫ってきて、「あぁ、こういう世界に彼らは生きているんだ」と体感できたのは嬉しかったです。バーティーが住むフラットが意外とモダンなとか、だけど田舎の荘園屋敷はまだまだ古いものが残っているんだな、とか。時代考証も美術設定もしっかりなされているので、調度品や食事、それから洋服もそれぞれのキャラクターにぴったりあうものばかりで、そういう細部の描写はドラマならではのお楽しみですよね。何度もDVDを巻き戻してチェックしちゃいました。

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