アナタは愛犬のこころがわかる? 犬のカウンセラーが出会った感動実話

ダ・ヴィンチニュース / 2013年4月30日 12時20分

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『犬のこころ 犬のカウンセラーが出会った11の感動実話』(三浦健太/角川書店)

 4月13日から2日間にわたり、代々木公園イベント会場で都心部最大級の愛犬家イベント「わんわんカーニバル」が開催された。ペットケアを学ぶ学生によるチャリティ爪切り・健康診断やゲームコーナーなど、愛犬と共に楽しめるイベントには延べ3万人以上が来場した。

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 現在、日本の登録犬数は約685万頭。「ペットブーム」が叫ばれて久しいが、20年前の頭数と比較すると1.5倍強。これだけ数が増えれば当然、人間といかに共存するかは非常に重要なテーマとなってきている。飼い主のマナーやしつけは非常に大切で、こうした愛犬家向けのイベントにしてもドッグランなどの犬専用施設にしても、犬も自分も甘やかしていてはとんだトラブルの元になりかねないのだ。

 そんな中で注目なのが、犬のしつけの専門家「ドッグトレーナー」や、犬との暮らし方や社会との共生についてアドバイスする「ドッグ・ライフ・カウンセラー(DLC)」といった存在だろう。前者の「ドッグトレーナー」は比較的知られた職種で、日本にも養成校が多数存在し、最近ではアメリカのTV番組『ザ・カリスマドッグトレーナー~犬の気持ち、わかります~』のシーザー・ミランなどセレブ級トレーナーも登場。荒くれ犬をすっかり大人しくする姿はまさに驚異的で、日本でもひそかに話題だ。

 一方、後者の「DLC」は飼い主に愛犬との暮らしに必要な知識を伝え、トラブルのない近隣社会を作るための知識を持ったアドバイザーのこと。少しずつ注目度が高まっているのか、「DLC」の第一人者である三浦健太が2年前に書いた『犬のこころ 犬のカウンセラーが出会った11の感動実話』(角川書店)が、最近じわじわ売れているようだ。

 小型犬だと思って買った犬が超大型犬のグレートピレニーズで、とまどいながらも本当の「家族」になった話、亡き祖父の思い出を大事に生きるゴールデンと残された家族が心を通わせるまでの苦労……これまで著者が出会った数万頭の犬たちの中から、特に印象的だった飼い主と愛犬の心温まるエピソードを紹介している本書は、「飼い主」の目線に近いところでアドバイスをしてきた著者ならではの、等身大のやさしさにあふれている。

 中でも、重度の自閉症の男児にじっと寄り添い、最後には心を開かせてしまったラブラドールのエピソードには、「犬」という存在の潜在的な力を思い知らされる。犬は単にかわいいペットではなく、本当の「信頼関係」を築けたときには、まさに人間にとってかけがえのない「パートナー」になってくれる素晴らしい存在なのだ。

 問題は彼らとどう「信頼関係」を築いていくか。たとえば模範生のように「しつけ」をマスターした愛犬に「甘えてほしい」と願う飼い主のエピソードでは、単に「しつけが大事」と生真面目になりすぎると、肝心の心の交流がおろそかになってしまうことを教えてくれる。カリスマトレーナーのシーザーもトラブル犬は飼い主の心にも問題があると指摘しているが、本書でも飼い主が意識を変えることで信頼関係が大きく前進したケースが多い。

 大切なのは「訓練」や「調教」ではなく、「暮らし方」や「心のつなぎ方」だと著者。犬との暮らしをもっと楽しくするために、こうした本がきっとヒントになるはずだ。

文=荒井理恵
(ダ・ヴィンチ電子ナビより)

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