ブームの予感!? 水中でやる盆栽「水草水槽」のすすめ

ダ・ヴィンチニュース / 2013年5月20日 11時30分

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『水草水槽のせかい すばらしきインドア大自然』(タナカカツキ/リトルモア)

 水槽で金魚やグッピーを飼ったことのある人は多いと思うが、では「水草水槽」という言葉を知っている人はいるだろうか? これは、コケや石や流木などの自然素材を自由にレイアウトし、水中でひとつの世界観をつくっていくもの。言ってみれば、水中でやる盆栽というイメージである。だが、それで終わりではない。できたてのレイアウトは人工的で生態系も整っていないため完成というにはほど遠く、そこから時間をかけ、育てていくところに醍醐味があるという。

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 日本でも徐々にファンが増えているようで雑誌の特集で取り上げられることもチラホラ。そんな水草水槽シーンを盛り上げてくれそうな書籍が『水草水槽のせかい すばらしきインドア大自然』(リトルモア)だ。著者は、自身も水草水槽にハマっているという漫画家のタナカカツキ氏(ちなみに、水草水槽の完成度を競う「世界水草レイアウトコンテスト」の2012年大会では世界22位を記録)。タナカ氏といえば、これまでもサウナを題材にした漫画『サ道』(パルコ)を刊行するなど、自身の趣味を独自の切り口とタッチで描いてきたことで知られる。実は「水草水槽」についても『部屋へ!』(パルコ)という作品で描き済みだ。だが、本書は水草水槽の初心者が気軽にはじめるための、実用書的ビジュアルブック。ラクガキのごとくラフに描かれた漫画や写真をベースに、水草水槽の実態から、生態系、装備、自然素材の種類、つくり方、店舗紹介など、水草水槽をはじめるために必要となる、一通りの基本情報を収録している。

「水草水槽は生きた絵を描く“水景画”であり、水槽内の生態系は“小さな地球”である」という哲学めいたものを謳ってはいるが、内容はいたって気軽。コミックのようにパラパラめくって楽しめるので、知識も先入観もない初心者こそのめり込みやすいだろう。とはいえ、各ページには、深くリサーチしたい人のために「検索ワード」なるものを盛り込んでいるあたり、タナカ氏らしいディープな空気が感じられる。

 最近では、水槽作品を紹介するWEBサイトや、レイアウトの手順を見せる動画も多数アップされている。水草アイテムの揃う通販サイトも充実しているので、これらと合わせて読むのもいいだろう。観葉植物や多肉植物が好きな人にはとくにオススメ。新たな「飼育」「鑑賞」の世界へ触れてみてはいかがだろう。

文=池尾優
(ダ・ヴィンチ電子ナビより)

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