日々の食事に注意信号! なんと「植物油」で精子がピンチ!?

ダ・ヴィンチニュース / 2013年5月27日 12時20分

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『本当は危ない植物油―その毒性と環境ホルモン作用―』(奥山治美/角川書店)

 近頃、内閣府が来年度から発行するという「女性手帳」がなにかと物議をかもしている。この女性手帳、少子化対策のために若い女性たちに妊娠・出産の仕組みなどを啓発するノートとのことだが、事の是非は別にして、いわゆる少子化対策というと、どうも女性側の対策に視点が集中するのが常。だがしかし、このほど「男性にも対策が必要!」とばかり声をあげる衝撃的な告発本『本当は危ない植物油―その毒性と環境ホルモン作用』が登場し、じわじわ注目を集めている。

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 研究生活50年の薬学者による本書は、私たちが普段、当たり前に口にしている植物油(サラダ油、カノーラ油、マーガリンなど)の恐ろしい毒性に警告を発するというもの。帯に大きく「その“油”が寿命を縮める!?」とあるので、いわゆる「健康に気を使うシニア世代向け?」と思うかもしれないが、どっこい読んでみると、植物油に含まれる「環境ホルモン」が若者たちの生殖機能に悪影響を及ぼし、特に男性の場合は精子減少のピンチ! というショッキングな内容が冒頭から飛び込んでくるのだ。

 「環境ホルモン」とは、私たちの生活環境にある物質のうち、体内に入ると身体の性ホルモンに影響を及ぼす性質をもつもののことで、代表的なものに「ダイオキシン」がある。かつてダイオキシンの摂取で精子の減少や生物のメス化が進むと大問題になったが、現在はゴミ焼却方法を見直したりして被害は減少傾向。それでも一向に精子減少&少子化に歯止めがかからないことから、新たな環境ホルモンの存在が急浮上し、「植物油」の危険性にいきついたのだという。動物実験の結果とはいえ、植物油がたとえば男性の性徴を発達させる性ホルモンである「テストステロン」を減少させることが判明しているという。これが人間に当てはまらないとは断言できないわけで、むしろ日常的に摂取するものだからこそ、その影響力はダイオキシンより強力というからおそろしい。

 しかも要注意の油が、よりによって私たちが頻繁に口にしている「カノーラ菜種油」(サラダ油の原料のひとつ)であり、性ホルモンへの影響の他にも、脳卒中の増加や前立腺癌の原因、寿命の短縮などイヤ~な実証結果のオンパレード。なお、これらの原因となる毒性物質は脂溶性(油に溶ける性質)であり、細胞膜を通過して胎児にも移り、その上、体に蓄積しやすいという。つまり若者の日頃の嗜好性(揚げ物やファーストフード好き)だけでも危険な上に、親世代からの植物油漬けの悪影響も受けているというダブルパンチ状態なのだ。

 食をめぐる問題だけになかなか人体実験は難しく、あくまで動物実験の結果で判断せざるをえないのが現状のため、この本が鳴らす警鐘をどこまで信じるかは、もちろん読み手次第。ちなみに本書の後半には「悪い植物油」「良い植物油」のランキングといった実践的な知恵も紹介されているので、参考にしてはどうだろう。ひとまず「自衛」のためにも、こうした「危険性」を知っておくのは悪くないはずだ。

文=荒井理恵
(ダ・ヴィンチ電子ナビより)

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