友だちをコレクションするってアリ? 究極の“ぼっち”脱出術

ダ・ヴィンチニュース / 2013年5月28日 12時10分

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『クラスメイト・コレクション―僕のクラスは生徒がいない―』(森田季節:著、赤人:イラスト/ソフトバンククリエイティブ)

 ゲームやマンガでも、女の子やキャラクターをコレクションしていくというものは人気だが、5月15日に発売された『クラスメイト・コレクション―僕のクラスは生徒がいない―』(森田季節:著、赤人:イラスト/ソフトバンククリエイティブ)では、なんとクラスメイトをコレクションしてしまうのだ。では、一体どうやってクラスメイトをコレクションしていくというのだろう。

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 そもそも、主人公の栗沢巧海が転入した私立啓道高校は、個人の自主性を重んじる自由な学校だった。だから、生徒は単位さえ取得できれば授業を受ける必要もないし登校しなくてもいい。なかでも巧海のクラスである2年2組は極端に出席しない生徒が集まってしまい、30人のうち誰ひとりとして登校していない状況。巧海は、文字通りの“ぼっち”だったのだ。さすがにこれはマズイと思った生徒会長・上総理瀬の指示の下、攻略難易度、友好度、学校来たい度がそれぞれ5段階で表されたクラスメイトたちをコレクションすることになった巧海。

 まず最初のターゲットとなったのは、学校来たい度5、攻略難易度1の潮来深月。長く艶やかな黒髪が印象的で、どこか弱々しげな瞳が庇護欲をそそる彼女が学校に行きたくても行けなかった理由は、霊感が強すぎるあまり教室で禍々しい妖気を発している悪霊に近づけなかったから。その問題を解消するため、巧海は深月と一緒に悪霊に立ち向かったりする。こういった困難を乗り越えてゲットしたひとり目のクラスメイトなら、思い入れも違ってくるはず。

 そして、2人目のターゲットはなんと沼のなかに住む沼の精霊・沼田千佳。ツインテールでかわいらしい感じの彼女は、ひきこもり少女だった。精霊の社会では小学校も中学校もないので、これまでずっと自学自習していた千佳は人間社会に慣れていない。行き交う車にいちいち驚くし、コンビニで買い物したり、電車に乗ったこともなかった。学校に行きたいという気持ちはあっても、怖くて1歩踏み出せずにいたのだ。そんな彼女のために、巧海はコンビニの使い方や電車の乗り方を教えて一緒に特訓したりする。自分のためにここまで時間を割いてくれる人がいたら、きっと学校へ行くのも楽しみになるだろう。

 さらに、巧海は担任である八王子美波までコレクションしてしまうのだ。新任教師であった彼女は、教室に生徒がいない状況に愕然とし、学校にも行かず毎日居酒屋で呑み明かす生活を送っていた。そんな彼女にも、居酒屋まで出向いて「あなたはダメ人間過ぎるから、委員長の僕が教育してやりますっ!」と啖呵を切り、学校に来させることに成功してしまう。

 誰もいない教室は寂しいかもしれないが、こんなふうにクラスメイトをひとりずつコレクションしていくことができたらひとりひとりのことがよくわかるし、それまでの自分だったら決して接することのなかったタイプの人とも仲良くなれて楽しいかも。そして、巧海はクラスメイト30人全員を見事コンプリートすることができるのか? 彼の今後の活躍からも目が離せない。


文=小里樹
(ダ・ヴィンチ電子ナビより)

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