OL時代は“腫れ物”だった 芸人・大久保佳代子の「孤独力」

ダ・ヴィンチニュース / 2013年7月19日 11時50分

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『私、地味女』(大久保佳代子/大和出版)

 いま、もっともブレイクしている芸人といえば、オアシズの大久保佳代子。数々のバラエティ番組に引っ張りだこ状態で、4月からは初の冠番組『大久保じゃあナイト』のほかに、壇蜜とのタッグが話題の『だんくぼ』がスタート。さらに大人気の朝ドラ『あまちゃん』にも、能年玲奈演じる主人公アキの父親の愛人役として出演するなど、テレビで観ない日はないほどの活躍ぶりだ。

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 大久保がウケている理由としてよく挙げられるのは、その毒舌だ。男や女の“ウザさ”に忌憚なく切り込み、視聴者に嫌われがちな下ネタも受け入れられているよう。だが、大久保の本当の魅力は、OLと芸人の“二足のわらじ”をはいていた時代に磨いた“孤独力”ではないだろうか。

 まず、大久保の経歴を紹介すると、彼女は大学時代に幼なじみの光浦靖子とコンビを結成。深夜にレギュラー番組も獲得したが、その後、大久保だけが「笑えないブス」という理由でレギュラーを外されることに。足場は芸能界から会社に置かれるようになったが、そのうち『めちゃイケ』に“OLの大久保さん”として出演し、『ロンドンハーツ』をはじめとする番組で存在感を強め、現在のブレイクへと至る。とても地道に現在の地位を築いたのだ。

 著書『私、地味女』(大久保佳代子/大和出版)によれば、OL時代はコールセンターのオペレーターをしていたという大久保。芸能人なのにOLという特異さはさぞかしもてはやされたのではと思うが、会社でのポジションは「“腫れ物”を経て“空気”的存在になりつつ」あったらしい。

 入社当時は「週5日バリバリ仕事をこなすキャリアウーマンもどき」だったと振り返る大久保。しかし、ある出来事から一転したという。それは、ある研修で新人アルバイトから「えっ? 大久保って、あの大久保じゃねぇ?」「ほら、光浦の相方で、めちゃイケとかたまに出てて」と声があがったときに起こった。「私の説明をするときに、光浦さんの名前を出されるのが非常に嫌い」だった大久保は、「業務以外の話は、しないでください。するなら帰ってください!」とその場でブチキレ。それ以来、「誰も私に、個人的な会話をしてこなくなった」という。大久保にとってOL時代は、社内で孤立し、とても孤独な生活だったようだ。

 その孤独に輪をかけるように、会社と芸能界を行ったり来たりする“二重生活”では、「自分がわからなくなってしまう」こともあったらしい。たとえば、『めちゃイケ』の収録がある日は、「至れり尽くせりの1日」。スタイリストが用意した衣装を着て、プロのヘアメイクを施され、収録の合間にはADがすかさず飲み物を持ってきてくれるし、収録後はスタッフが頭を下げて見送られる中、タクシーで帰宅。そうしてちやほやされた翌日は、会社に行くと「何だかイライラ」。「作成した資料の誤字脱字やらの誤りを指摘され、直すように指示される」と、

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