迫る参院選投票日。まだ迷う人は池上解説本で“今さら聞けない疑問”を解消

ダ・ヴィンチニュース / 2013年7月19日 11時50分

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『池上彰の選挙と政治がゼロからわかる本』(池上彰/河出書房新社)

 第23回参議院議員選挙の投票日が今週末に迫っています。ネット選挙解禁後初の選挙ですが、みなさんは何か変化を感じられましたか?

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 各党とも、公式ホームページやFacebook、Twitter、YouTube、LINE、ニコニコチャンネル等、ソーシャルメディアや動画を活用する中、携帯アプリやゲームまで用意した党もありました。筆者の場合は、Twitterに見知らぬ候補者からのフォローリクエストが送られて来たり、試しに各党のFacebookページを購読したところ、連休中のニュースフィードはたちまち遊説時の画像で埋め尽くされました。

 しかし相変わらず、党や候補者の主張は見えにくく、それに反して憲法改正や原発再稼動、TPP、外交・安全保障、若者雇用など、争点や論点は山盛りです。比較検討したい項目が多岐に渡るため、最終的には新聞社等が作成した政党・立候補者とのマッチングサイトで検討する人も、少なくないのではないでしょうか。

 政治に関心はあるのだけれど、今ひとつ、核心がよく見えない。どの政党、どの候補者に投票すればいいのか、わからない。そんな時、私たちが頼りにしたくなるのが池上彰さんです。

 そこで、今回読んでみたのは、「14歳の世渡り術シリーズ」に加筆修正を加えた『池上彰の選挙と政治がゼロからわかる本』(池上彰/河出書房新社)。“選挙と政治がゼロからわかる”ように順序だてて構成されています。いったい何のために選挙を行うのか、なぜ日本の選挙は2種類あり、重責を担う国会議員はどのように特別扱いされているのかなどが、7章にわたって懇切丁寧に解説されており、改めて基本の「キ」から復習できます。

 池上さんは冒頭で、中国にはなぜ暴動が多いのか。それは事実上の一党独裁であること、選挙は社会の安全弁であることから話しを始めて、私たちがかつて学校で習ったきり忘れかけていた根本、選挙とは「納めた税金の使い方を決める人」を選ぶものであること。選挙に行かない人は「私が納めた税金は、何に使ってもいいですよ」と権利を放棄しているのも同然であることを、改めて問い正します。

 まさに“今さら人に聞けない”基本的なこと(たとえば投票の際に参考にする「公約」と「マニュフェスト」の違い)から、国会議員の年収(約1900万円!)、さらに必要経費や議員宿舎の維持管理費まで含めると年間ひとりあたり概算1億円ものお金が使われていること、知られざる国会議員の意外な特権にまで触れています。

 ちなみに公約とマニュフェスト(政権公約)は別ものであり、選挙公約は「○○を実現します」と具体性に欠ける内容であるのに対し、マニュフェストは目標や期限、費用、財源などについて明確に掲げてあるべきものだそうなので、投票前にしっかりチェックしたいものですね。

 国民が支払った大切な税金をムダ遣いされては困るし、有効に使ってもらうためには、ぜひ投票に足を運びたいもの。自分と考えの近い政治家を選ぶためには、基本のキをふまえて情報を集め、自分なりの答えを探してみること。池上さんは本書の最後を「あなたが、日本の政治を動かす力をつけることを願っています」と締めくくっています。

文=タニハタマユミ
(ダ・ヴィンチ電子ナビより)

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