自己愛か、究極の一心同体か!? 双子が双子に惹かれる理由

ダ・ヴィンチニュース / 2013年7月20日 7時20分

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『偏愛シンメトリー』(浅見 茉莉:著、Ciel:イラスト/心交社)

 今期からアニメが始まった『BROTHERS CONFLICT』。この作品には13人の兄弟が登場するのだが、その中には一卵性双生児の椿と梓も含まれている。1話から双子同士のキスシーンがあったり、なにかとBL的な要素が垣間見える彼ら。そこで、7月10日発売の『偏愛シンメトリー』(浅見 茉莉:著、Ciel:イラスト/心交社)や『ふたごっぱい』(越谷みなみ/竹書房)、『双子のご子息様』(あそう瑞穂/徳間書店)などから、双子同士の関係が恋愛に発展する際にありがちなことを紹介していこう。

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 まず、同じような見た目の顔や体なのにお互いの顔や体が大好きな双子たち。中学生の頃からお互いの体を触りあっていた『偏愛シンメトリー』の季と透だが、歪んだ関係に耐えられなくなった透はそのことをすっかり忘れてしまう。それを許せなかった季は、無理やり思い出させようと服を脱がせ、透の下肢をじっと見つめると「見とれてたの」なんて言って笑うのだ。『双子のご子息様』で影武者として生活していた泰候も、藩主で兄でもある泰觚が優しく微笑む顔を見て「私はその顔に弱いのだ!!」と思いながら照れてそっぽ向く。『ふたごっぱい』に登場するフツーの会社員で明るい性格の兄・忍とデイトレーダーでひねくれ者の弟・学は、性格も生活スタイルも正反対。だけどとっても仲良しで、学は幼稚園のころから忍の「尻のラインがたまらなくエロティック」だと思っていたし、忍も同僚の前で学のことを「髪もサラッサラだし天使も怖気づく程の天使の輪! 顔もお人形さんみたいだしさぁ!」とベタ褒め。双子とはいえ、相手は違う人間。それはわかっているけど、結局自分と同じような見た目の相手に欲情できる時点でナルシストな部分があるのは否めないかも。

 また、エッチに関しては、攻め・受けを固定しない、いわゆる“リバ”になりやすいのも特徴だ。『偏愛シンメトリー』では、最初季が無理やり犯して次第に透も快感に溺れていくのだが、お互いの思いが通じ合ったときには、逆に透が季を抱く。『ふたごっぱい』においては、「夜の役割分担はじゃんけんで!」というルールに従い、毎日じゃんけんであっさり役割を決めてしまうのだ。ひとつになりたいという欲求が満たせるなら、受けとか攻めは関係ないよう。

 そして、お互いが好きというだけでなく、相手がいなければ生きていけない。かけがえのない存在になりすぎているので、相手のためなら文字通り自分のすべてを捧げてしまう彼ら。『双子のご子息様』の泰觚は、幼い頃に泰候をかばって右目をけがしたことがあった。それ以来、影武者として「命にかえても俺が守るから…」と誓った泰候。逆に、泰觚も表の殿としての役割をすべて自分で背負うことで、周りからのプレッシャーや危険から泰候を守ろうとしていた。そして『ふたごっぱい』の学は、学生時代から文化祭でお化け屋敷をやりたいという忍の願いをかなえるためにいろいろ工作したり、忍を振り向かせるためだけに25年間努力し続けてきたのだ。さらに『偏愛シンメトリー』の季なんて自分のもとから逃げ出さないようにするため、透にナイフを渡して「……足、切って」とお願いする。それを聞いた透も、足を切ることで季に信じてもらえるし、そのうえ逆に季を自分のもとに縛り付けることができると思い、何のためらいもなく脛に刃をあてがうのだ。

 他の人からすれば理解しがたいことかもしれないが、双子にとって相手は自分の一部。相手が傷ついたり死んでしまうのは、自分自身が傷つき、死んでしまうのと同じなのだろう。こんなふうにお互いを求めあってしまうのは、仕方のないことなのかも。みなさんも、双子同士の恋愛に溺れてみては?

文=小里樹
(ダ・ヴィンチ電子ナビより)

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