道路と性交、エッフェル塔と結婚…世界の不思議な“奇病”とは

ダ・ヴィンチニュース / 2013年7月27日 7時20分

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『世界の奇病大全』(「奇病大全」制作委員会/宝島社)

 ブラッド・ピットが告白したことで話題となった病気「相貌失認(そうぼうしつにん)」。一般には「失顔症」とも言われ、人の顔の見分けがつかなかったり、顔を覚えることができないという。

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 この相貌失認をはじめ、世界にはまだ一般にはよく知られていない“未知の病”が数多く存在。なかには「こんな病気があるの!?」と驚くものも少なくない。7月5日に発売された『世界の奇病大全』(「奇病大全」制作委員会/宝島社)から、そんな衝撃の病気を取り上げよう。

 まず、2002年にカナダで起こった“不思議な出来事”から紹介しよう。ある冬の日、ある男性が自動車事故を起こしたのだが、目撃者によれば、事故を起こした男性は全裸で車から降り、突然ダンスを始めたと言う。そして、目撃者の車の前に立ち「ペニスをこすりつけ」はじめた。さらに道路に横たわると「まるで腕立てでもするかのように道路とセックスし始めた」らしい。道路と性交……? 一体どのような状況なのか想像するのが難しいが、この話を聞いたある医師が「クリューバー・ビューシー症候群」ではないか? と申し出た。クリューバー・ビューシー症候群というのは、無関心や過剰反応などのほかに異常性行動が見られ、この男性のように「生物以外にも性交を試みようとする」こともあるという。「脳に何らかの障害がもたらされて起こる」ものと考えられているが、その詳細は「いまだ不明」だそう。

 一方、「無機物しか愛せない」というアメリカ人女性の例もある。彼女はフランスのエッフェル塔を愛するあまり、2007年にはエッフェル塔と“結婚”(もちろん正式に結婚はできないので、誓約式というかたちだが)。彼女はエッフェル塔への愛情だけではなく「尖ったものに惹かれる」ことから、アーチェリーを始め、なんと世界チャンピオンに輝いたこともあるそうだ。彼女の場合は「対物性愛」と呼ばれる一種の性的倒錯(パラフィリア)であるらしく、同じような症状は世界でも数名の報告例があるという。なお、パラフィリアは精神疾患と思われがちだが「必ずしも精神疾患とは限らない」こともある。アメリカの精神医学界の診断基準に当てはめれば、彼女のように「社会的に問題を起こしているわけではなく」、かつ「自身の性的嗜好に満足」している場合は精神疾患とは診断されないからだ。

 また、「まるで自分の周りがドールハウスのように縮んだり、あるいは逆にすべてが大きく見えたりする」という、まるでファンタジー世界のような病気も存在する。この病気は「不思議の国のアリス症候群」と呼ばれるもので、患者のある少女は「まるで成長するかのようにソファが伸びていく」という体験を告白している。はっきりとした原因は不明だが「ヘルペスウイルスの一種による中枢神経系の炎症による発症報告例」が多いらしく、年齢を経るにつれて完治する可能性も高いそう。ちなみに、子どものころにこの症状を体験している人は数多いといわれているので、あなたも、子ども時代に少女アリスのような体験をした可能性は大いにあるのだ。

 このほかにも本書には、“チーズとトマトのピザしか食べられない”といったような「選択的摂食障害」や、数十年の出来事をすべて記憶する「超記憶症候群」など、数々の病気を紹介。その多くは、原因や治療法がいまだ解明されていない。未知の病への理解が広がり、さらなる研究が進むことを祈るばかりだ。


(ダ・ヴィンチ電子ナビより)

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