今の流行りは男飯!? 「食べる楽しみ」を追求するマンガたち

ダ・ヴィンチニュース / 2013年8月14日 12時0分

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『ダ・ヴィンチ』9月号(メディアファクトリー)

 ダイエットだ健康だと、やたら注文の多い昨今の飯本。活字界はヘルシー一辺倒の流れだが、どっこいマンガには生き生きとした食の描写があふれている。大盛りデカ盛りどんとこい。「食べる楽しみ」を追求する男飯の世界だ。『ダ・ヴィンチ』9月号では、ライター・北尾トロがそんな男飯の世界に足を踏み入れ、魅力に迫っている。

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――日常食をテーマにした『孤独のグルメ』(久住昌之:作、谷口ジロー:画/扶桑社)やB級グルメを熱く取り上げた『めしばな刑事タチバナ』(坂戸佐兵衛:作、旅井とり:画)はドラマ化され話題になった。マンガ解説者の南信長さんによると、食をエンタメ前線に送り込んだ作品は70年代の料理人対決マンガ『包丁人味平』(牛次郎:作、ビッグ錠:画)だという。

「味平は料理マンガの元祖的存在で、キッチンを戦場に見立て、料理人をクローズアップした作品です。料理人を主人公とし、対決や、その成長を描くマンガはすごく多いですね」(南さん)

 あった、あった。考えてみれば、腕に覚えのある料理人が争い、うまさを競う『包丁人味平』は画期的だった。テレビ番組の『料理の鉄人』なんて、もろに影響受けてるんじゃないか。

 その後、80年代になると食べるほうにシフトしてきて、料理+対決路線の『美味しんぼ』がヒット。高級食材や料理法のうんちくがマンガで語られ、全国各地の名物料理が題材に取り上げられるようにもなった。亜流作品は数知れず、レシピを掲載して実用性も備えた『クッキングパパ』なども誕生。以後も絶えることなく料理マンガが生み出され、いまでは完全にジャンルとして定着したと言ってもいいだろう。

「ふつうのマンガでも、印象的な食のシーンは多い。例えば『ONE PIECE』などでも料理シーンは重要な位置を占め、描写も細かい」(南さん)

 近年の特徴は、食べることに特化した作品の増加。『孤独のグルメ』や『めしばな刑事タチバナ』はこのジャンルと言える。もはや食マンガにおおげさな仕掛けはいらないのか。まさか、時代を反映した健康食マンガが増えているなんてことは?

「安心してください。マンガの世界では(いまのところ)男飯が元気です」(南さん)

 活字界で存在感をなくした男飯が、青年誌や劇画誌では健在だという。外食中心の食生活で、ラーメンや丼など熱量の多い飯が好きな層に支持され、コンスタントに売れているのだ。いったいどんなマンガなのか、読まないわけにはいかない。

 同誌では、土山しげる『ばくめし!』、『極道めし』、『闘飯(とうはん)』や、実写ドラマ放送中の高田サンコ『たべるダケ』など数々の“ホンモノ”の飯マンガを紹介。また、「デカ盛り男飯でどこまでマンガを体現できるか!?」と取材陣一同が超特盛飯対決ルポでマンガに対抗! 闘魂溢れるルポに注目だ。

取材・文=北尾トロ
(『ダ・ヴィンチ』9月号「走れ! トロイカ学習帖」より)

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