女性向け官能小説、「愛ありきのSMプレイ」が人気?

ダ・ヴィンチニュース / 2013年8月15日 11時50分

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『アブノーマル・スイッチ 誘惑の誤算』(かのこ/パブリッシングリンク)

 興味はあっても、とっつきにくいのが「官能レーベル」。だが実は女性向けのクオリティの高い作品も多く、そのラインナップは近頃ますます充実している。『ダ・ヴィンチ』9月号の「女による女のための官能世界」特集では、男女の恋愛とボーイズラブ、2つの官能世界を堪能できるレーベル「Fleur(フルール)」の女性編集者たちが、オススメの官能レーベル作品とその楽しみ方を語り合う座談会を開催した。

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【ローズ】 『アブノーマル・スイッチ』は電子書籍で、SMもの。SMものって男性目線のちょっとえぐいものが多かった。でもこの作品は二人の心の動きにフィーチャーして描かれていて、SM小説というよりは恋愛小説です。でもSMのシーン自体はてんこ盛り(笑)。

【もも】 内気だった主人公がプレイで「こうしてほしいです」とか口に出すようになって、普段の生活でもアグレッシブになる。

【ローズ】 プレイでも、ご主人様は本当に嫌がることはしない。

【ベラ】 信頼関係があるからこそプレイできる。

【ローズ】 すごくあったかい気持ちでSM小説を読めるようになります(笑)。挿入は気持ちが通じてからの最後の1回だけ。でも会社で仕事上のメモをやり取りしているようなシーンを読んでいても、何か起きるのでは?ってドキドキして……なんかもう、すべて前戯に見えてくる。

一同 (笑)

【ベラ】 『失楽園に濡れる花』は?

【もも】 まさに昼ドラ! 次どうなるの!?みたいな。

【なでしこ】 ミステリーの要素もある。“ヒロインのひどい目に遭い方”すごいよね。お嬢様が一気に最下層にまで堕とされる。

【ローズ】 しかも堕とした相手は、初めてを捧げた男……!

【松】 このヒロイン、各巻で2、3回は裏切られてる気がする(笑)。

【なでしこ】 で、堕ちたところで、すごくがんばるんですよ。心身共にボロボロになっても目を輝かせて「やってやるわ!」って。

【松】 がんばったことって自分の血肉になっていくんだなと思った。

【ローズ】 失恋したあとに読むとスッキリするかもしれない。

【もも】 あー、そうかもしれません。

【なでしこ】 そういう強さがあるよね。

【ベラ】 で、だんだん強くなる彼女に、周りの男性が惹かれていく。

【なでしこ】 そこすごい大事! 女性ががんばって、その結果として素敵な男性に愛されるところが現代的で共感できる作品です。


<小説>
■『アブノーマル・スイッチ 誘惑の誤算』かのこ パブリッシングリンク 525円(Kindle版500円)

<マンガ>
■『失楽園に濡れる花』(1~3巻)冬森雪湖 DAITO C TLシリーズ 各680円

 座談会ではほかにも、海外のロマンス小説や、ボーイズラブ作品なども取り上げている。


取材・文=門倉紫麻
(『ダ・ヴィンチ』9月号「女による女のための官能世界」特集より)

ダ・ヴィンチニュース

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