時代はやっぱりぽっちゃり女子!? 少女マンガヒロインにもぷに子が進出

ダ・ヴィンチニュース / 2013年8月17日 7時20分

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『ぽちゃまに』(平間 要/白泉社)

 かつてマンガのヒロインといえば完璧な美少女、読者の理想であった。しかし近年、その姿は大激変を遂げている。たとえば近頃話題の「ぽっちゃり女子」は少女マンガ界にもヒロインとして進出しているというのだ。

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 『ダ・ヴィンチ』9月号では、ぽっちゃり女子をはじめとして、コンプレックスを魅力に変えた、ニュータイプ・ヒロインの登場するおすすめコミックを紹介している。

 ――欠点は短所ではない。むしろ“かわいい”の源泉である。この劇的な価値観の転覆は、ニュータイプ・ヒロインの特徴の第一だ。ぽっちゃりな紬、デカい富士山さん、吃音の志乃。3人は欠点があるから愛され、愛する者を見つけている。

 彼女らの活躍は、現実社会の鏡だ。今、世は“ぷに子ブーム”を迎えている。モデル美女ではなくぽっちゃり女子がモテているのだ。『CanCam』で特集が組まれ、大反響を呼んだ。ブームの仕掛人、小学館女性インサイト研究所所長の嶋野智紀さんに話をきいた。

「かつてオシャレは、理想の“かわいい”を目指して頑張らなきゃいけないものでした。でも今は、無理をしない自然体がいい。ぷに子ブームもその一つです」

 頑張りすぎていないから、隣にいて緊張しない。ほっと癒やされる。自然体な女の子のかわいさだ。

「『ぽちゃまに』も <かわいさの正解は一つじゃない。いろんな自分が愛されてOKなんだ> というテーマを描いていますよね。これを読んで励まされる女の子はたくさんいるはず。すごく社会に貢献しているマンガだと思います」

 欠点=長所という短絡的結論ではない。欠点も含めてありのままの自分を受け入れ、愛してあげる。そして、より優しい自分になる。ニュータイプ・ヒロインの魅力は、この心にこそあるのだ。



■『ぽちゃまに』(1~2巻)平間 要 白泉社花とゆめC
ぽっちゃりな紬はいつもニコニコ、癒やし系の女子高生。体型のせいで恋愛には縁がなかったが、イケメンの後輩・田上君に突然告白される! “ぽっちゃりマニア”で、ぷにぷにな紬を触りたがる彼。しかし紬は、自分は彼と釣り合わないのではないかと悩み……。

■『富士山さんは思春期』(1巻)オジロマコト 双葉社アクションC
身長181cmの富士山さんはバレー部のエース。着替えをのぞかれたのをきっかけに、幼馴染みの上場(160cm)と付き合うことに。高身長はコンプレックスじゃない! 体のすべてが(胸とか)大きく、心も広い。走って飛んで、初めての恋にかわいく思春期暴走中!

■『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』押見修造 太田出版
あ行で始まる言葉がうまく言えず、自分の名前が言えない志乃。バカにされるのが嫌でいつもひとりだったが、同級生の加代と初めて友達になった。しかしある日、加代の音痴を笑ってしまう。他人から逃げてばかりの志乃。でも彼女との友情はとても大切で……。


取材・文=松井美緒
(『ダ・ヴィンチ』9月号「コミック ダ・ヴィンチ」より)

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