親の背を見て子は育つ! 80年代を舞台にしたアニメ監督一家のほのぼの物語

ダ・ヴィンチニュース / 2013年8月25日 7時20分

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『アニウッド大通り』(記伊孝)

『機動戦士ガンダム』や『風の谷のナウシカ』がヒットした1980年代を舞台に、アニメ監督をしている父親の影響を受けて漫画や絵を描いたりしながら成長していく少年とその家族を描いた作品が、この『アニウッド大通り』(記伊孝)です。

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 主人公の真駒樹貴は小学5年生。漫画を描くのが趣味で、買ってもらったばかりのノートを1日で描き潰してしまうほどです。しかし、父親は「想像力を狭めるからダメ」と、市販の漫画は読ませてくれません。アニメや映画ならOKというのがちょっと不思議ですが、動きの有無で何か違いがあるんでしょうかね? 親の決めた家庭内の謎ルール、私も身に覚えがあります。

 「親の背を見て子は育つ」とか「蛙の子は蛙」などといいますが、樹貴も絵がうまく、父親と展覧会に行った絵が文部大臣賞を受賞したり、描いてる漫画も周囲からそれなりに評価をされています。酷評する友人が現れたりもしますが、実は隅から隅までじっくり読んでくれたファン1号だったりします。

 妹も父親の影響を受けて、絵を描いたり、樹貴と一緒にバカをやったり。看護師の母親も、自分の仕事に関心を持ってくれないと嘆きつつ、しっかり家族の輪の中で重要な役割を果たしていたりして、なんだかほのぼのする作品です。

 また、名前が出てくるだけでも『キャンディ・キャンディ』『キン肉マン』『キャプテン翼』『スター・ウォーズ』など、昔の名作がちょくちょく出てきます。「アニメージュ」っぽい表紙も登場していました。プロレスネタで、スタン・ハンセンまで登場します。他にも私が気が付いていないだけで、いろいろオマージュがありそうな?

 なお、こちらの作品は、ニコニコ静画(マンガ)やpixivなどで連載している内容を加筆・再編して、Kindleダイレクトパブリッシング(KDP)で著者自身が配信しているものです。巻末には著者が宮崎駿氏の元で演出の勉強をした体験談「東小金井村塾物語 巨匠と過ごした夏」も収録されています。

文=鷹野凌
(ダ・ヴィンチ電子ナビより)

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