ケータイ&PC禁止! 短時間労働で結果を出す方法

ダ・ヴィンチニュース / 2013年9月2日 12時0分

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『毎日4時45分に帰る人がやっているつまらない「常識」59の捨て方』(山田昭男/東洋経済新報社)

 現場も知らずにノルマばかりを課す上司、ホウレンソウができない部下。「オマエらまとめて倍返しだぁー!」と叫びたくなることもビジネスの現場では少なくない。しかし、世の中にはそんなストレスから解放された社員たちが、生き生きと働くユニークな会社がある。それが、“日本一社員が幸せな会社”として知られる「未来工業」だ。

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 未来工業は、岐阜県にある電設資材メーカー。社員数は870人で、全てが正社員として働いている。8時30分から16時15分までを勤務時間とし、17時には大半の社員が退勤するという。残業は禁止で、年間休暇は140日、さらに有給が40日ある。それで年商314億円というから驚きだ。

 未来工業ではなぜそんな働き方が可能なのか!? そのヒントを記したのが、同社代表の山田昭男氏の著書『毎日4時45分に帰る人がやっているつまらない「常識」59の捨て方』(東洋経済新報社)。3万部を売り上げた前作『ホウレンソウ禁止で1日7時間15分しか働かないから仕事が面白くなる』(東洋経済新報社)の実践版だ。

 退勤時刻が16時45分というだけでも一般の会社の常識では考えられないが、仕事への取り組み方もまた“常識破り”だ。その最たる例が、「営業マンは携帯、パソコン禁止!」だろう。

「携帯やパソコンがあると、人はつい使いたくなる。お客さんに電話することで仕事をしたような錯覚にもとらわれやすい。(中略)残業禁止だから、そんな時間の無駄づかいをしていたら、帰る時間も遅くなる」

 電話1本で注文をとろうとする人よりも、毎回会社や現場まできちんと足を運んでくれる人から買いたいのが人間の心理。「お客さんの前に立ってこそ営業」だと山田社長。一方で、モバイル端末を使ってスマートに営業する会社が少なくない時代だからこそ、原点回帰で差別化をはかる意図もあるという。

 また、59の仕事術の中には早く帰り、自分の時間を捻出する方法も。一部を紹介すると……。

●5分単位で業務のムダを削り、生まれる時間の楽しみ方を想像する
「5分単位でムダを削る。それを6つ積み重ねれば、30分も早く帰ることができる。(中略)5分単位の見直しをバカにしてはいけない。1日たった5分の短縮でも、年200日働けば、1000分(約16.5時間)の自由な時間ができる」

●自分の最大の敵は自分。言い訳防止のため、出社時に今日の退社時間を決める
「処理しなければいけない仕事が山積みになると、人はついつい意欲を失い、いろいろな言い訳を考えて、大事なことを先延ばしするようになる。(中略)出社時にその日の帰る時間を決める。すると、人は時間内になんとか終わらせようという気持ちになる。その分だけ集中力は高まるし、業務効率は上がる」

 上記は今すぐできそうなテクニックだが、本書の見どころは、やはり“反常識”的なワークスタイルの数々。一般の会社から見れば、反常識どころか非常識に映るかもしれない。

●部下にはきっかけだけつくって、あとは丸投げする
●ホウレンソウは部下ではなく上司にこそ必要と心得る
●「管理職ががんばれない仕組み」をあえてつくる
●効率性を考えて、あえて現場訪問は事前にアポをとらない

 「そのココロは!?」と聞きたくなるが、山田社長は具体例を交えながら丁寧に解説してくれる。仕事の効率をアップさせる技、社内のモチベーションを上げる技など、上司、部下、どちらの立場にいるかによっても使えそうな仕事術は変わる。気に入ったアイデアをいくつか取り入れてみたら、短時間労働で結果を出し続けているヒミツが実感できるかもしれない。

文=矢口あやは

(ダ・ヴィンチ電子ナビより)

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