書店員オススメ! 今注目、ミステリーの新潮流 5選

ダ・ヴィンチニュース / 2013年9月7日 12時50分

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『バイリンガル』(高林さわ/光文社)

 毎日膨大な量の本に接し、本の知識なら誰にも負けない“本のソムリエ”としてとっても頼りになる書店員さん。今回は、紀伊國屋書店広島店の宮迫憲彦さんに「今注目、ミステリーの新潮流」を5冊セレクトしてもらった。

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『バイリンガル』 高林さわ 光文社 1785円
地元広島出身ミステリー作家島田荘司さんが関わる「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」受賞作。「発音」が謎解きの鍵になっているところが秀逸。何よりシニア世代の新人の登場を応援します。

『もっとも暗い場所へ』エリザベス・ヘインズ/著 小田川佳子/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1092円
サスペンス好きには本作がおすすめ。一気読み間違いなしです。現在と過去が交互に語られ、非常にスリリングな展開。後半のスピード感は尋常ではありません。リアルすぎて怖いという説も。

『バッドタイム・ブル-ス』 オリヴァー・ハリス/著 府川由美恵/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1092円
フロストシリーズ最新作!……ではありませんでした。似ていてもいいと思います。第2のフロスト警部が出てきてくれるなら。ドタバタしていますが、楽しくあっという間に読めます。

『ムーンズエンド荘の殺人』 エリック・キース/著 森沢くみ子/訳 創元推理文庫 945円
雪の山荘版『そして誰もいなくなった』、という帯の紹介がすべて。本格ミステリー好きにはおなじみの舞台設定と「いかにも」な登場人物。犯人がすぐ分かってしまうのが残念ですが、愛すべき一冊。

『HHhH プラハ、1942年』 ローラン・ビネ/著 高橋 啓/訳 東京創元社 2730円
今年一番衝撃を受けた本。ナチ高官の暗殺をもくろむ2人の青年の姿を描いた「ノンフィクション」ノベルです。「事実を記述することを徹底した小説」という新ジャンルの到来を予感させます。

(ダ・ヴィンチ10月号「本のソムリエ」より)

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