熟年離婚の一方で…、熟年カップルが急増? その魅力とは

ダ・ヴィンチニュース / 2013年12月19日 11時40分

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『いいとこ取り! 熟年交際のススメ』(西原理恵子/新潮社)

 少子高齢化が進む日本。バリアフリーは当たり前、介護サービス付きマンションも登場。今や、マーケットの中心は熟年世代だ。今の日本は彼らを中心に回っているといっても過言ではない。

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 それだけ中高年が増えるのだから、パートナーを探している人だって増える。ネットで「熟年交際」と検索すれば、熟年専門出会い系サイトが大量に出てくる。そこで気になるのは他人の目。50~60代で、恋愛を始めることに気後れする人も多いだろう。しかし、熟年恋愛には、そんな不安も吹き飛ばしてしまうほどの、若い頃とは違った魅力があるようなのだ。

 2012年に高須クリニック院長・高須克弥氏との交際を公表した漫画家の西原理恵子氏は、自著『いいとこ取り! 熟年交際のススメ』(新潮社)で、その魅力をこう語る。

「アタリがきつい新車って乗りにくいじゃん。乗りやすいように他人様が一生懸命チューニングしてくれた中古車は、角が取れて丸くなって、乗り心地もいい。男も女も同じだと思うんだよね。」

 歳を重ねるにつれ、いろんな恋愛経験を積み、そのほか対人関係での立ち回り方も、自然と学んでいくもの。熟年世代なら、相手への気配りができ、相手が嫌がることはせず、相手の意思を尊重できる。人間は誰しも欠陥があるものとわかっているから、相手の短所にいちいちカッとならずに認められる。熟年交際は、精神的にも大人の恋愛だ。

 西原氏と高須氏は、お互いに大切なパートナーを亡くしている。残された時間がどれだけ大切なものなのか、その認識も以前とは違う。「有限の恋」であることがわかっているから、笑って過ごす時間を大切にしたいという思いも大きいよう。

 その真っ只中にいる西原氏は、「人生で、今が一番幸せ」だという。中学生のころから「彼氏がいないとカッコ悪い」と思っていた彼女は、今まで彼氏がいないことがなかった。同書には「ヤンキー」や「寝たきり浪人」など、自身の様々な恋愛経験も語られる。いつものサイバラ節は健在ながらも、大人の恋愛の仕方が学べる1冊だ。

 もちろん、熟年交際は著名人だけではない。熟年交際を成就させた一般人カップルへの取材をもとに書かれた書籍も登場している。『熟年婚 60歳からの本当の愛と幸せをつかむ方法』(黒川祥子/河出書房新社)では、これから熟年交際を始めようとしている人にオススメの1冊。

 取り上げられている熟年カップルのほとんどが、熟年交際を左右するのは“人間性”と話す。結婚する場合はなおさら。子どもを産んで育て、家庭を作る若いときの結婚とは違い、熟年婚は純粋に人間同士の魅力でつながっているからだ。そして、先が短いからこそ、一緒にいることが貴重なのだ。我慢も無理強いもしない。お互いに尊重し合って暮らしている様子がうかがえる。

 同書には、そんな熟年交際の魅力だけではなく、熟年交際ならではの悩みも。「子供からの結婚の反対」「遺産について」「セックスについて」などが赤裸々に語られている。熟年交際を考えているのなら、読んでおくと役立つ内容だ。

 若い人からの反響も大きいというこれら熟年交際の書籍。今の恋愛がどれだけかけがえのないものなのか、噛みしめる機会となれば、恋人と新しい信頼関係が築けそうだ。

文=廣野順子(Office Ti+)

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