エロマンガ先生は史上最強の萌えヒロインか

ダ・ヴィンチニュース / 2013年12月31日 11時20分

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『エロマンガ先生 妹と開かずの間』(伏見つかさ:著、かんざきひろ:イラスト/アスキー・メディアワークス)

妹萌えの金字塔とも呼べる『俺妹』コンビが再びタッグを組んだ作品『エロマンガ先生 妹と開かずの間』(伏見つかさ:著、かんざきひろ:イラスト/アスキー・メディアワークス)が12月10日に発売された。タイトルからエッチな先生かマンガ家の話かなと思うかもしれないが、この新作も実は妹もの。しかし「また妹ものか」と思うなかれ、ヒロインの紗霧は「俺妹」の桐乃とは違い、義理の、しかも引きこもりの妹なのだ。そのうえ、12歳なのにエロマンガというペンネームでえっちなイラストを描くイラストレーターでもある。妹で、ひきこもりで、おまけに絵師、と萌え要素がそろった最強萌えヒロイン・エロマンガ先生とはどんな人物なのか。

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 両親の再婚で兄妹になり、一緒に暮らしていた紗霧と主人公で義理の兄でもある正宗は、理由あって二人暮らしをしていた。しかし、正宗は一緒に暮らしているのに初対面のとき以来、1年間まったく紗霧の顔を見ることがなかったのだ。なぜなら、紗霧が引きこもりだったから。お腹がすくと2階からドンと床を蹴って催促し、正宗に作ってもらって自分の部屋の前まで持って来させる。お菓子が欲しいときや何か用事があるときは、廊下にメモを置いてやりとりするのだ。そして、部屋の扉と同時に心の扉も徐々に開いていくさまは、やはりひきこもりヒロインならではの魅力。それを思う存分堪能することができる。

 また、紗霧はえっちなイラストを描くのが大好きなイラストレーターでもある。普通なら、突然できた義理の兄からオタクでえっちなイラストが好きだと言われても、気持ち悪いと引いてしまうもの。しかし、紗霧は引くどころかえっちなイラストを描くのも「好きだからいいのっ!」と自ら言っているくらい。しかも、その絵が正宗好みのイラストなのだ。おまけに、正宗は中学生の頃からライトノベル作家としてデビューしているのだが、そのイラストを手がけていたのもエロマンガ先生だったのだ。さらに、「生で見たことないものは描きたくない!」という彼女は、自分の裸を見ながらエロ絵を描いていた。ただでさええっちなイラストを描く女の子なんてそそるのに、それを自分の妹が、自分の裸を見ながら描いたと聞くとなんとも言えない気分になる。こんな妹がいたら、萌えないほうがおかしいだろう。

 でも、いくら部屋にゲームや少年向けのラノベ、マンガがたくさんあったり、えっちなイラストを描いていても、紗霧はたんなるオタクではない。自分でつけたくせに「エロマンガ先生」とペンネームで呼ばれると「そんな人は知らない」と真っ赤になって否定するような恥じらいを持ち合わせているのだ。それに、エロマンガ先生を気に入ってオファーしている売れっ子ラノベ作家がいると知った正宗が、家に帰って紗霧の部屋の扉におでこを押しつけ「見捨てないでくれぇぇぇぇえぇぇええええぇぇぇ!」と叫ぶのを聞くと、いつもなら絶対に開けないドアを開けてくれる。そして「………………見捨てるとか、なんとか……なんの話? 怖い夢でも見たの?」と今までに聞いたことのないくらい優しい声で正宗に問いかけてくるのだ。

 義理の妹でひきこもりのイラストレーターというポジションに加え、オタクへの理解と恥じらい、優しさまで兼ね備えているなんて完璧すぎる。やはりエロマンガ先生は、「俺妹」コンビが生み出した最強の萌えヒロインなのかもしれない。

文=小里樹

ダ・ヴィンチニュース

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