ビッグマミィ・美奈子 「気になった本はジャンルを問わず読む」彼女が今年印象に残った1冊とは?

ダ・ヴィンチニュース / 2013年12月31日 11時20分

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『八日目の蟬』(角田光代/中央公論新社)

 雑誌『ダ・ヴィンチ』が主催する毎年恒例の本好きたちの総決算「BOOK OF THE YEAR」大特集。発売中の1月号では、ダ・ヴィンチ読者、書店員、文筆家など、本好き4619名の声をもとに2013年を彩った本を発表。あらゆるジャンルのランキングのほか、今年ブレイクした芸能人に今年印象に残った本のインタビューを行っている。

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 自らの半生を綴った著書『ハダカの美奈子』が、発売3カ月で累計23万部のベストセラーになった「ビッグマミィ」こと、美奈子。さらに同作がコミック化&映画化されるなど、2013年は「自分でもこんな1年になるなんて思っていなかったほど、とても慌ただしい1年」だったという。

 人気ドキュメンタリー番組『痛快! ビッグダディ』では5男9女の母として奮闘する姿が印象的だったが、2013年春にはシングルマザーに。6人の子どもたちと新たな道を歩み始めた激動の1年間で、最も彼女の心に残った一冊が『八日目の蟬』(角田光代)だ。

「以前住んでいた小豆島が舞台になっていて、映画版が大好きだったんです。久しぶりにまた観たくなったときに、まだ読んでいなかった原作小説を読みました。血のつながりは大切ですが、時としてそれを超える母と子の関係がある――。私も血のつながらない子どもを育てた経験があるので、感情移入して読みました。親子の関係について、とても考えさせられる本だと思います」

 主人公の元OL・希和子は、不倫相手の赤ん坊を連れ去り、逃亡を続けながら育てる決意をする。「薫」と名づけられた少女と、血のつながっていない“母親”であり“誘拐犯”でもある希和子。二人の、感動的で切ない絆の物語だ。

「一番身に染みたのは、二人が別れるシーンの切なさですね。ずっと一緒に暮らしていたのに、ついに警察に捕まったとき、希和子が『その子は、朝ごはんを、まだ、たべていないの』と叫ぶ。自分の現状を構わず、子どものことを考える希和子に感動しました。これから母になる女性に、一度は読んでほしい本です」

 恋愛もの、ノンフィクション、自伝、推理小説など、気になった本はジャンルを問わず読むという、本好きの美奈子。特に好きな作家には、シングルマザーや家庭問題に悩む女性を支援も行う家族問題カウンセラー・新川てるえを挙げる。美奈子自身も、子育てのエピソードや教育論を満載した『母親失格 それでも、子どもが強く明るく育つ理由』を出版した。

「頑張りすぎているお母さんが多いので、『私みたいに手を抜いても大丈夫だよ』ってことを伝えたいと思ったんです。最近、いろんな方と会ってステップファミリー(配偶者の少なくとも一方の結婚前の子供と一緒に生活する家族形態)について話す機会が増えて、家族の形についても考えさせられることが多くなったのも出版のきっかけの一つです」

 美奈子にとって、本とは「<友だち> のような、<先生> のような存在」だという。

「いろんなことを教えてくれますから。だから私も、本や活動などを通じて、ステップファミリーなどさまざまな形のファミリーのお母さんやシングルマザーさんをサポートできればいいなと思っています」


構成・取材・文=あつしな・るせ/ダ・ヴィンチ1月号「ブック・オブ・ザ・イヤー2013」特集

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