桜庭一樹インタビュー 黄金時代のニューヨークでGOSICKな探偵小説が開幕!

ダ・ヴィンチニュース / 2014年1月13日 11時20分

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『GOSICK RED』(桜庭一樹/KADOKAWA 角川書店)

 「GOSICK」シリーズの舞台はヨーロッパの架空の小国ソヴュール。妖精のような美貌を持つ天才少女ヴィクトリカと日本人留学生・久城一弥がさまざまな事件の謎を解決していくこのジュブナイル・ミステリーは、桜庭一樹の名を世に知らしめた最初のヒット作だ。
 
 外伝も含めると計13冊にものぼる同シリーズが、波瀾万丈の末に完璧なフィナーレを迎えたのは2011年夏のこと。まさかこんなに早くあの続きを読めるなんて、ファンには嬉しいサプライズだったに違いない。

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 だがシリーズ未読の人も案ずることなかれ。『GOSICK RED』はヴィクトリカと一弥の帰還であると同時に、1930年代のニューヨークを舞台にした新・探偵物語の始まりでもあるのだから。

「連載開始からちょうど10年経ったことに気づいたとき、そういえば私も昔ホームズに夢中だった頃はずっとこのシリーズを読んでいたい、という気持ちだったことを思い出したんです。キャラクターやその世界を好きになると、シリーズものってずっと続いてほしいなあって思いますよね。サイン会やツイッターでも読者の方から続編を望む声をいただくことが多くて、書きたいという気持ちは内心ずっとありました。最終巻のラストでヴィクトリカと一弥がニューヨークに探偵事務所を開業したシーンを書いた時点で、もし続きを書くならこの時代のニューヨークで、というのは決めていて。ホームズやポアロのようなヨーロッパの探偵小説も好きだけど、エラリー・クイーンやウィリアム・アイリッシュが描いたあの時代ならではのレトロな雰囲気漂うニューヨークの探偵小説も大好きなので」

 昨年6月には物語の新たな舞台を作りこむため、担当編集者とニューヨークを訪れた。

「これまでは田舎の建物はドイツ風、鉱山鉄道はスイス風、都会の街はフランス風という感じでいろんな国をぎゅうっと混ぜて創った架空の国でしたが、今度は実在する街だからちゃんと見てから再構成したほうがいいかな、と。二人の住む家もホームズのベイカー街のように、行きたくなるようなところにしたかった。そしたら現地のガイドさんが『ブルックリンのクランベリーストリートなら作品の雰囲気にも合うのでは?』と提案してくれたので、見に行ったらちょっとヨーロッパ風の街並みがすごく可愛らしくて。ここにしよう、と決めました」

 かくして住所はクランベリーストリート14番地に。そして対岸のマンハッタンにはヴィクトリカの事務所が。

ダ・ヴィンチニュース

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