ソチ五輪開催中! フィギュアスケートがもっと楽しめるマンガ

ダ・ヴィンチニュース / 2014年2月13日 11時40分

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『銀盤騎士』(小川彌生/講談社)

 ついに開幕したソチ五輪。なかでも注目なのは、やはりフィギュアスケート。今回から始まった団体戦もさっそく盛り上がった。団体戦では惜しくもメダルを逃したが、男子シングルは羽生結弦や町田樹、高橋大輔ら、全員がメダルを狙える実力を持っているしし、浅田真央とキム・ヨナは今回で引退を表明しているので、最後の対決となるかもしれない。ますます目が離せない。競技実施の直前に、『銀盤騎士』(小川彌生/講談社)や『氷上のセイリオス』(ザザロン亞南/講談社)、『アイスノオト』(みづき水脈/講談社)など、フィギュアスケートについてもっと詳しくなり、さらに好きになるマンガを紹介してみよう。

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 まず、『銀盤騎士』には、メンタル激弱だけど、男子フィギュアのエース候補No.1と言われる雉子波心が登場する。もともと、そのメンタル面のせいで成績の乱高下が激しかった彼。しかし、大好きな幼なじみの千登勢に、2人が幼い頃から好きだった『魔法の姫君レディ・ララ』というアニメをマネして魔法の呪文を唱えてもらうと、安定した4回転ジャンプを披露することができるようになる。逆に、千登勢が試合に来られず、仕事でほかの男と一緒に海外に行くと知ると、そればかりが気になって大事なファイナルでミスや転倒を繰り返してしまうほど。でも、メンタルが技や演技に大きく関係してくるのもフィギュアの特徴なので、そんな内面の葛藤を楽しめるのもこの作品の魅力。

 また、熱いスポ根ものが読みたいなら、『氷上のセイリオス』がオススメ。実の父親でもある有名コーチ・天野千に「才能がない」と見放された主人公の高校生・天野アキと、事故で左腕をなくした元オリンピック代表選手のコーチ・サンドロが出会い、それぞれの夢を叶えるためにぶつかりながら成長していく。サンドロは、表現力のないアキを試合で勝たせるため、彼が大事にしているペンダントを飲み込んで憎しみの表情を引き出したり、「オレの指示は絶対だ――!!!」と殴ったり、もう無茶苦茶。それに、「スケーターはスケートで語れ!」。「ケンカするならフィギュアスケートで勝負をしろよ」「決着はリンクでつけるんだ!」と、どんな決着も氷の上でつけさせようとする。暑苦しいほどの情熱を注ぐサンドロと、たまに見せるアキのゾクッとくるような視線を見ていると、こちらまでドキドキしてきそうだ。

 そして、スポ根もいいけどラブコメ要素も欲しいという人は『アイスノオト』がいいかも。ヒロインである女子高生のさつきは、幼い頃にフィギュアスケートを教えてくれた2つ年上のJr.世界選手権金メダリスト・和也に憧れ、彼を追いかけて北海道から東京に出てきた。しかし、和也は怪我でスケートを辞めていて、ショックを受ける。それでも、なんとかコーチを引き受けてもらうことになり、2人で日本一を目指すことに。恋のライバルであり、全日本Jr.を制した選手でもある玲奈先輩と和也をかけて争うところはハラハラするし、ほかの選手も女子ならではのドロドロした感情が見え隠れするので、男子のフィギュアスケートマンガとはまた違った面を楽しめる。もちろん、さつきを励ますために和也が口にした「もうおまえの何割かは俺だ」というセリフや演技前に「笑って」と優しく微笑むシーンなど、キュンとくる場面も満載。

 こう見ると、フィギュアスケートマンガは選手の物語であると同時に、コーチや支えてくれる人の物語でもあるよう。ソチ五輪でも、そんなコーチやスタッフにまで思いを馳せて妄想してみると、さらに何倍も楽しめるかもしれない。

文=小里樹

ダ・ヴィンチニュース

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