回虫を飼えば、花粉症にならない!? 驚きのアレルギー対策術

ダ・ヴィンチニュース / 2014年2月27日 11時40分

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『アレルギーの9割は腸で治る』(藤田紘一郎/大和書房)

 春風が黄色く見えるほどに、花粉の恐怖に怯える。この季節になると、クシャミや鼻水が止まらない。昔は何ともなかったのに、気づいたら花粉症になっていたという人も少なくはないだろう。現在、日本人の約30%が花粉症やアトピー性皮膚炎、気管支ぜんそくなどアレルギーの病気を持っている。とくに子どもたちにその傾向が顕著に見られ、「9歳までの子どもの40%が、何らかのアレルギー症状に苦しんでいる」というデータもある。花粉症をはじめとするアレルギーを少しでも軽減させるには、一体どうしたら良いのだろうか。

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 東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎教授は『アレルギーの9割は腸で治る』(大和書房)の中で、アレルギー症状を改善させるために、免疫力を高めることの重要性を主張している。藤田教授によれば、近年、様々なアレルギーが急増している背景には、「社会の清潔志向化」がある。「抗菌」を謳った製品に囲まれ、虫も食べないキレイな野菜や抗生物質を投与しながら育てた家畜ばかりを食べている現代人は「バイキンはすべて悪者」という偏見を持ち過ぎている。その傾向が逆に免疫力を弱め、さまざまな病気を生み出してしまっているのだと藤田教授は論を強める。彼に言わせれば、人に住みつく「常在菌」を殺さぬように生活することが免疫力を高める方法なのだという。赤ん坊は、落ちたものを拾って口に入れたり、手当たり次第に掴んで舐めたりするが、それも腸内細菌を増やすという意味では、必要なこと。藤田教授は「子どもの食べものは主として床に落ちたものを食べさせること」、そして「食事中に必ず足の指をなめさせること」という驚きの説まで提唱し、「私の言っていることが常識であって、それを笑うみなさんのほうが非常識」とまで付け加えている。

 藤川教授は自身の腸内に研究の一環として「きよみちゃん」と名づけた回虫を飼った経験があり、15年間6代に渡り生活を共にしていた回虫のおかげでアレルギーになることはなかったそうだ。寄生虫はアレルギー反応を抑制する効果があるが、現代人が寄生虫を飼うのは現実的ではないだろう。彼によれば、寄生虫と同様に腸内細菌もアレルギー症状を抑える分泌液を出すという。腸内細菌に気を配れば、アナタもアレルギー知らずの体質に生まれ変わることができるかもしれない。

 人間の排泄する便の約半分は、生きているあるいは死んでいる腸内細菌でできている。 便1g当たりに約1兆個の細菌がいると言われているが、現代人の正常な便は150~200gほど。戦前は350gほどだったが、食物繊維の摂取量が減ったことで、食生活の変化とともに便も欧米化し、腸内細菌が減っていると藤田教授はいう。便の量が減ったことも、アレルギー性疾患の患者が急増したことと大きな相関があるのだろう。「汚いからと無視しないで、自分の便を毎日ちゃんと見てください」と藤田教授は主張している。

 では、日常で腸内細菌を増やし、免疫力をつけるためにはどうしたら良いのだろうか。実践的な方法とはヨーグルトや漬物、納豆などの発酵食品から乳酸菌やビフィズス菌を摂取することが必要だ。穀類、豆類、野菜類、発酵食品などバランス良い食生活に気をつける必要も出てくる。抗菌剤や防腐剤などが使われている人工的な食べ物を避け、日本の伝統食に象徴される食事をするのがベストだ。

 近年、花粉症の人が増えてきたが、それはスギ花粉などのアレルギー物質が増えてきたことばかりが原因ではない。アナタの体がアレルギーになりやすい身体であることが一番の大きな原因なのかもしれない。腸と向き合いながら、あまり潔癖になりすぎない生活を心がけ、アレルギー症状に打ち勝とう!

文=アサトーミナミ

ダ・ヴィンチニュース

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