人口1200人の村が年間33億円稼ぐ! 都会に憧れない「田舎」のビジネス力

ダ・ヴィンチニュース / 2014年2月27日 15時20分

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『田舎力  ヒト・夢・カネが集まる5つの法則』(金丸弘美/NHK出版)

 なんとも元気になる1冊、というのが『田舎力  ヒト・夢・カネが集まる5つの法則』(金丸弘美/NHK出版)の読後の第一印象でした。著者の金丸弘美氏は食環境ジャーナリストとして、全国800もの市町村を取材してきた人物。ないないづくしの田舎がどのように再生してきたのかを目の当たりにレポートしてきた人物です。

『田舎力  ヒト・夢・カネが集まる5つの法則』本文(一部)を読む【画像あり】

 その説得力たるや、100%。人口たった1,200名、96%が山間地という山村にもかかわらず、「ゆず」で一躍有名になり年間33億を売り上げている高知県馬路村。「コウノトリ」をブランド化することでエコツーリズムを発展させ、農産物の販売も同時に伸ばした兵庫県豊岡市。三重県伊賀市は総合型ファーム「伊賀の里モクモク手作りファーム」で年間43億円を売り上げているとか。そんな実例をもとに、各ケースを詳細に観察、説明してあるのが本書。

 特にこうした産業に関わっていない一般人の読者でも、「なにもない」ところで、村人の中から一発奮起、そのエネルギーが伝播して過疎の村を盛り上げて行くという行程はアメリカンドリーム的ですらあります。そして、「ヒト、夢、カネ」が集まり成功した市町村に共通したキーワードとは、何なのか。その成長が地域で共存し、存続してゆくにはどんなポイントが大事なのか。これまで都会に憧れている田舎という構図が今は逆転して、都会が田舎にその発想力やビジネス感覚を学ぶ時代に来ているとか。

 ヨーロッパでのエコツーリズムや田舎力との比較も豊富に、田舎に限らず、すべてのビジネスのヒントに溢れた教書とでも呼べる作品。読み物としても秀逸です。おすすめします。

文=ワイコブ

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