『監獄学園』作者インタビュー ハーレム×監獄。壁をぶち壊していく快感と、“女性の強さ”を描きたい

ダ・ヴィンチニュース / 2014年3月9日 9時20分

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『監獄学園(プリズンスクール)』(平本アキラ/ 講談社)

 女子1016名に対し、男子5名。一見、男の夢を叶えるハーレムのように思えるかもしれないが、実際こうした男女比になると、気弱な男性は萎縮してしまい、実に居心地の悪い状況となってしまう。『ヤングマガジン』連載中の『監獄学園』では、全寮制の女子高が共学となり、5人の非モテ男子が入学。童貞を捨てたい。彼女を作りたい。そんな願望を抱えながら、男子たちは圧倒的な女性比率の前で手も足も出ない。女子と話すだけで大緊張する気弱男子にとって、針のむしろのような状況だ。

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 悶々とする男子の自意識がつぶさに描かれ、その切実さに思わず吹き出してしまう『監獄学園』だが、作者の平本アキラさん自身、高校時代に同じような状況に置かれたことがある。

「僕が通っていた高校も女子の数が圧倒的に多くて、萎縮しっぱなしだったんです。昼食時は女子が食堂や教室を占領するので、男子で集まってプールの裏とかで弁当を食べたりしていました。女の子がいっぱいなのに決してウハウハじゃない。そのときの感覚が多少は参考になっているかもしれないですね」

 平本さんは中学卒業後すぐに働きに出たが、仕事が想像以上にきつかったことから、高校に入り直した。しかし、その高校も居心地が悪かったというわけだ。結局、平本さんは学校に行かなくなり、マンガ喫茶に入り浸るようになった。このことがマンガを描くきっかけとなるのだから、本当に人生いろいろだ。

「その頃、マンガ喫茶でたくさんマンガを読んでいたので、自分でも描けると勘違いしたんですよね。それまでちゃんとしたマンガを描いたことがなかったんですけど、ヤンマガに投稿して期待賞をいただいたんです」

 平本さんは「勘違い」と言うが、1995年のデビュー以来、『ヤングマガジン』に『アゴなしゲンとオレ物語』を11年間にわたって連載し、『監獄学園』が2013年に講談社漫画賞を受賞するという栄冠に輝いたわけだから、天職にめぐり合ったと言っていいだろう。

 『監獄学園』の面白さは「学園×監獄」という極端と極端を掛け合わせた独特の世界観にある。

「元々、単純に学園ハーレムものと刑務所ものを掛け合わせたら面白いんじゃないか、というところからスタートしてるんです。学校を刑務所に見立てるんじゃなくて、学校の中にそのまんま刑務所がある方がよりバカバカしいし、楽しそうだと思ったんですよね」

 童貞男子5人は、当初の夢だった“ウハウハ”を叶えるべく、女風呂の覗きを決行。この行為が発覚し、男子は不純異性交遊の罪で懲罰棟に収監される。そこは、裏生徒会の美女が管理する“女尊男卑”の完全閉鎖空間だった。ウハウハ学園ものが、一転して刑務所ものと化す。

ダ・ヴィンチニュース

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