職場にゆとり世代が来たら、どう対処すれば良いの?

ダ・ヴィンチニュース / 2014年3月10日 11時40分

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『「ゆとり世代」が職場に来たら読む本』(柘植智幸/日経BP社)

 ゆとり世代は社会でもすこぶる評判が悪い。「何もできないのに自信だけはすごい」「ちょっと怒るとすぐ落ち込んで、“会社を辞める”という」「待ちの姿勢でいる」など、企業にとっては、若い世代の扱い方に大いに苦慮しているようだ。ゆとり世代が職場にやってきたら、一体どう対応すれば良いのだろうか。

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 柘植智幸氏著『「ゆとり世代」が職場に来たら読む本』(日経BP社)では、この世代をどのように教育し、企業の戦力にしていけば良いのか、その方法について触れている。彼によれば、「素直で真面目、教えたことを吸収する能力が高い」のがゆとり世代の特徴だ。その本質をしっかりと把握し、教育すれば、ゆとり世代は企業にとって役立つ戦力になるはずだという。

 そもそも、ゆとり教育は「落ちこぼれをなくそう」というスローガンを掲げて始まったものだ。そのため、競争は極端に避けられ、学校の通知表も相対評価から絶対評価と変化した。柘植氏によれば、絶対評価で育てられた結果、ゆとり世代は結果を残すことではなく、「努力することが褒められること」という価値観を持ったのだという。ビジネスの世界は、結果があってこそ評価されるものなのだが、彼らは、「頑張りを評価してほしい」と考え、結果ではなくプロセスを認めてほしいと思ってしまう。ゆとり世代の当たり前とビジネス社会の当たり前を擦り合わせ、社会人としての常識を徹底的に教え込む必要があるのだ。

 彼らは、競争をほとんど経験しておらず、誰かに負けるという経験がない。褒められて伸ばされる環境に生まれ育ったため、頑張れない原因は環境にあるという「他責」の考え方が当たり前になっていると柘植氏は指摘する。職場でも仕事の失敗を職場環境のせいにし、自分のことは棚にあげて、責任を相手に押し付けやすい。そのままの考え方では、自分を成長させることはできないだろう。目の前で起きていることの結果は全て自分がしたことだと捉えて結果を謙虚に見つめ直す機会を与えねばならない。何が間違っていたのか、検証、分析、改善、行動という自責サイクルを回していくことが必要だと柘植氏はいう。

 そのような習慣を身に付けさせるには、彼らと密にコミュニケーションを取るべきだろう。柘植氏は、2週間に一度、金曜日に面談をする場を設けることをすすめている。2週間に一度の面談を3カ月、計6回続ければ、相談できる間柄になると柘植氏はいう。ゆとり世代の特徴として、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)が苦手ということが挙げられるが、そのひとつの原因には、ゆとり世代には、自分が心を開いて何でも相談できる相手が極端に少ないということが挙げられる。上司がゆとり世代との交流の機会を積極的に作ることで彼らとの関係を良好にすることができるのだ。

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