ビートたけしの毒舌に学ぶこと 「うわべだけの正論よりよっぽどマシ」

ダ・ヴィンチニュース / 2014年3月12日 11時20分

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『ヒンシュクの達人』(ビートたけし/小学館)

 口が悪いのに、好かれる人がいる。その典型が、ビートたけしではないだろうか。その著書『ヒンシュクの達人』(小学館)で、たけしは次のように語っている。

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みんな「たけしの毒舌はとんでもない」って言うけど、正直な話、これでも昔に比べりゃ、オイラも抑えてるほうだぜ。
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その多くはハタから見りゃ、大顰蹙モノの暴言ばかりに違いない。だけど、うわべだけのキレイゴトで取り繕った正論なんかに比べりゃ、よっぽどマシだよ。
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 確かに、その通り。

 『オレたちひょうきん族』『スーパージョッキー』『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』『痛快なりゆき番組 風雲! たけし城』と、出演する番組がことごとく大ヒット。お笑い芸人として全盛期を迎えていた30代のたけしは、今よりずっとキレッキレッで、天才ならではの近づき難さすら漂っていた。

 特にフライデー襲撃事件後、警察に釈放されたあとの記者会見は、いまだ伝説になっている。集まったマスコミ陣を射抜くような鋭い目。意識的なのか、無意識なのか、猛毒のような発言を連発した。そうやって、事件や事故を起こしては時々テレビから消えるのだけど、その度に不死鳥のように復活を果たし、どんどん進化していく。彼は名実ともに人気者なのだ。

 それだけ日本には、タブーを口にしてくれるスターが少なすぎるのかもしれない。その風潮は、変わるどころか、年々悪化しつつある。ネット炎上を過剰に気にして、自主規制が連呼される時代。だからこそ、ビートたけしの存在は、貴重なのかも。

 にしても、なぜ彼は、わざわざ“ヒンシュク”を買いたがるのだろう?

 例えば、かつての自分のように、後輩芸人が事件を起こしてバッシングを受けていると、必ずと言ってよいほど、その発言でスポーツ紙を賑わす。ぺニオク詐欺で問題となったタレントと共演すれば「ペニーオークションが来てる…」、女性スキャンダルで週刊誌に叩かれた芸人がいれば「女孕ませて金とられたヤツだ!」と真っ向から口を切る。周囲が「それは言わない約束でしょ」と、慌てふためいても、たけしは愉快そうに笑いながら、再び同じことを繰り返すのだ。そういえば、モナが1回目の不倫騒動でバッシングを受けた際も、移籍したのはたけしの事務所だったし、復帰したのもたけしの番組だった。なぜ、たけしはこうも問題を起こしたタレントに絡みたがるのだろう。

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