大人だから切ない! 心に刺さる大人の女性の本音マンガ

ダ・ヴィンチニュース / 2014年3月18日 11時30分

写真

『おんなのいえ』(鳥飼 茜/講談社)

 少年マンガといえば天下無双のスーパーヒーロー、少女マンガといえばめくるめく恋のときめき。そんなふうに思い込んではいないだろうか? ありふれた日常や、ごく普通の男女の人生を覗き込む。それもマンガの魅力だ。男と女、一人ひとりが発する真実の言葉がそこから浮かび上がり、すべてが私たちの心に刺さる。だからこそ子どもだけでなく大人までもがマンガに夢中になるのだ。『ダ・ヴィンチ』4月号では、そんな笑いと共感と切なさに満ちた本音トーク・マンガを特集している。

関連情報を含む記事はこちら

 私たちはなぜ本音に惹かれるのか。もちろんその言葉がグイグイと心に刺さるからだが、まずその前提として、作品の非常にリアルな舞台設定を見逃してはいけない。『おんなのいえ』の有香は彼に振られ、この先どう歩めばいいかわからず、ぐったりと寝過ごしてしまう生活。『うきわ』の麻衣子は専業主婦としての静かな日々を送り、『私の彼は仕事ができない』のはる奈は、書店のコミック売り場でテキパキと仕事をこなす。

 これらは同一の経験はなくとも、誰しも肌に感じたことのある日常ではないだろうか。そうして初めて、登場人物一人一人の言葉が生きたものとして立ち上がってくる。

 本音とは何か。それは、心の底にある本当の気持ちだ。変わりたいのに変われない有香。SEXしたくて性欲いっぱいな『mon*mon』の佐野さん。お隣の二葉さんの優しさにすがる麻衣子。本音は、決してかっこよくないし、道徳的規範に反するものでさえある。他人には詳らかに告げたくはない。しかし、だからこそ揺るぎない真実の気持ちでもある。

 かっこ悪くても、本音は“悪”ではない。自らの本音に気づき大切にすることは、人生の出発点になるのだ。有香の母は言う。「いつか変われるから」。佐野さんの性欲も、幸せな恋のきっかけになる。本音は、希望の第一歩でもあるのだ。

■『おんなのいえ』(1~3巻) 鳥飼 茜 講談社BE・LOVE KCデラックス 562~581円(税別)
3年同棲した彼に振られ職も失った29歳の有香。大阪に住む母の命令で、妹のすみ香と同居することに。「変わりたい」と願うが、既婚の川谷に惹かれてしまう。一方、すみ香も彼に浮気され、母にも長年別居している夫がいて……。“女家族”の揺れる恋心。

■『うきわ』(1巻) 野村宗弘 小学館ビッグC 552円(税別)
専業主婦の麻衣子は夫に浮気されている。マンションの隣の部屋に住むのは、やはり妻に浮気されている夫の上司の二葉さん。ベランダ越しに、ゴミ出しのときに言葉を交わしながら、彼女は二葉さんの優しさにすがる。友達以上、不倫未満の切ない恋。

■『mon*mon』 シモダアサミ 太田出版F×C 952円(税別)
恋愛は面倒くさいがSEXしたいと日々モンモンとする超肉食系OLの佐野さん。会社で出会う小杉さん相手に妄想を繰り広げ……。その他、心は貞淑だが体は真逆の片桐さんや乙女ゲームにハマる歩美さんなど、アラサー女子の、人には言えない気持ちに迫る短編集!

■『私の彼は仕事ができない』(1巻) 山田可南 徳間書店ゼノンC 562円(税別)
中型書店のコミック売り場でフロア長をしているはる奈。無職だった彼氏の順が、契約社員として彼女の部下に! 料理も片付けも上手で癒し系の順だが、仕事はできない。仕事とプライベートの両立にはる奈は悩んでしまい……。仕事と恋、二つの本音が心に刺さる!

構成・文=松井美緒/ダ・ヴィンチ4月号 コミックダ・ヴィンチ「大人のための本音マンガ」

ダ・ヴィンチニュース

トピックスRSS

ランキング