人間の“心”も単なる細胞の営みなの? 細胞のミラクルワールドとは

ダ・ヴィンチニュース / 2014年4月7日 11時30分

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『人体 ミクロの大冒険 60兆の細胞が紡ぐ人生』(NHKスペシャル取材班/KADOKAWA 角川書店)

 1989年に放送された「驚異の小宇宙 人体」以来、久しぶりに人体にフォーカスしたNHKスペシャル「人体 ミクロの大冒険」。iPS細胞の山中伸弥教授と演出家・野田秀樹さんの出演も大きな話題となりました。6日の放送で同シリーズは最終回を迎えたが、この番組を見てあらためて“細胞”の働きに興味を持った視聴者も多いだろう。そこで、本番組番組制作の指揮官にして、『人体 ミクロの大冒険 60兆の細胞が紡ぐ人生』(NHKスペシャル取材班/KADOKAWA 角川書店)、ビジュアル・ブック『NHKスペシャル 人体 ミクロの大冒険 ビジュアル版 ―細胞のミラクルワールド』(NHK出版)の著者でもある、高間大介プロデューサーに、細胞ワールドを巡る旅を終えての発見や感想、著書の読みどころなどを語ってもらった。

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■なぜいま“細胞”なのか

「今回の主人公は細胞です。番組書籍の章立ては、第1章が命の誕生と関わる細胞の世界を概説、第2章が思春期までの成長と細胞の変化、第3章は細胞がつくりだすホルモンに焦点を当て、第4章は老いと死についてです。NHKスペシャル(以下、Nスペ)ではプロローグと本編3本という全4回で放送しました。細胞をテーマに取り上げた理由は“生命史の3大発明”のひとつとしての多細胞化を描きたかったから。もうひとつは、ジャーナリスティックな側面です。細胞科学は非常に進み、可視化を容易にしたバイオイメージングという技術革新もある。テレビ制作者目線として、知られざる細胞の世界をリアルに映像にできるチャンスが来た、という思いもありました」。

『人体 ミクロの大冒険』の制作期間は2年半。ひとつのNスペ作品としては異例ともいえる長い制作期間だという。

「時間を費やした理由は、放送内容に正確さと慎重さが求められること。細胞は病気や生死にも関わるテーマであり、正しい情報の提供と視聴者への配慮も求められます。また、Nスペ初の本格的な4KによるCG映像に挑んでいることもあり、熱の入った作業をオンエアー直前まで続けました。番組書籍には、取材班がこの2年半の間にどんな細胞研究を辿ってきたか、その足跡が詳細に描かれています」。


■細胞を取り巻く時代の熱

高間さんの今回の番組・本づくりにおいての“こだわり”はなんだったのだろうか?

「こだわったことは、“時代の熱を帯びたものにする”ということ。細胞研究はいま、世界が注目しています。こうした時代の熱を取り込むため、番組づくりでは注目のiPS細胞の第一人者、山中伸弥博士をゲスト解説者としてスタジオに迎えることにこだわりました」。

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