『ドラえもん』『パーマン』を生み出した藤子・F・不二雄の発想術

ダ・ヴィンチニュース / 2014年4月13日 9時20分

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『藤子・F・不二雄の発想術』(ドラえもんルーム:編/小学館)

 藤子・F・不二雄と言えば『ドラえもん』『パーマン』『キテレツ大百科』など人気作品を数多く生み出した国民的マンガ家。物語は奇想天外でコミカル、読む人を一気に藤子・F・不二雄ワールドに引き込んでしまう。

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 藤子氏が過去にエッセイ、インタビューなどで語った内容を収録した『藤子・F・不二雄の発想術』(ドラえもんルーム:編/小学館)には、発想の源がいっぱい詰まっている。きっと、仕事や生活の中で役立つヒントが隠されているはずだ。

■出会いは新しいものを生み出すきっかけ
「もう卒業というころに安孫子(藤子不二雄A)と出会ったわけね。安孫子がまんがの模写をダーッと描いていて。こんな世界もあったんだなあと、刺激を受けたわけだね」

「『新宝島』に出会ったのは中学一年の時でした。ショックでした。その動きやスピード感は、まるで映画を観ているかのようでした作者の名は”手塚治虫”」

 安孫子素雄(藤子不二雄A)と出会わなければまんがを描いていなかった。手塚治虫がいなければトキワ荘に住むこともなく、アニメ制作をすることもなかった。藤子氏にとっての出会いは発想の原点ともいえる。刺激的な出会いによって新しいことに挑戦し、新しい作品を生み出していった。人と出会い視野を広げることは、何かを生み出すための第一歩かもしれない。

■過去のアイディアも新しいものに生まれ変わる
「話の展開のパターンが過去に描いた作品のどれかに似てきてしまうことがあるわけです。それでは、困るわけです。ひっくり返し、表返して考えるわけです。時には過去に使った二つのアイディアを組み合わせて、一見新しげなまんがが描けるんじゃないか……そんなことを思いついたりもするのです」

 これは『ドラえもん』の話。過去に何千ものストーリーを生み出した『ドラえもん』は、話のパターンが過去のものと似てくる場合が多かった。そんな時には、いろいろな方向から見ることで解決してきたという。何かにマンネリ化してしまった時には、この方法を試してみよう。新しい切り口が見つかるはずだ。

■ネーミングは多少個性的な方が良い
「ネーミングはどっちかって言えば、初めに聞いたとき“なんだこりゃ”と多少思うぐらいのもののほうが、あとでおもしろくなるみたいですね」

『ドラえもん』『パーマン』『オバケのQ太郎』など藤子氏のまんがタイトルは個性的なものが多い。仕事や日常生活でも、ネーミングやタイトル付けなどをする機会はあるだろう。その時にはこの言葉を思い出してほしい。きっと印象に残るものができるに違いない。

 本書には藤子氏の声がたくさん書かれている。何かに悩んだ時、行き詰まった時にはこの本を読んでほしい。きっと解決への道が見つかるはずだ。

文=舟崎泉美

ダ・ヴィンチニュース

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