EXILE・ATSUSHIが歌手を目指したきっかけは初恋?

ダ・ヴィンチニュース / 2014年4月16日 11時0分

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『天音。』(EXILE ATSUSHI/幻冬舎)

 ステージの上で何千もの夢見る瞳に見つめられながら歌うスーパースターは遠い存在に感じてしまう。だが、「僕は誰とも違わない。どこにでもいる、ただの男だ。」と語るのはEXILEのATUSHI。彼は初のエッセイ『天音。』(幻冬舎)にあらゆることに悩みながらEXILEとしてデビューし現在に至るまでを綴っている。ATSUSHIは何のために歌おうとしているのだろうか。どういう経緯で歌手を目指し、EXILEとしてデビューしたのだろうか。

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 「夢とは、砂漠に立てる旗のようなものだと僕は思っている。旗を立てたときに初めて、何もない砂漠のような人生に目標が生まれる。それが自分の目指すゴールになる。」ATSUSHIはこの本の中でそんな言葉を残しているが、彼がずっと見続けてきた夢、それは「有名になる」という夢だった。

 ATSUSHIに強い影響を与えたのは、初恋だった。初恋相手のシノダさん(仮名)と出会ったのは、幼稚園生の時のこと。クラスは違ったが、脚が長く、顔が小さく、小麦色に日焼けしていた彼女は「デビューした頃の安室奈美恵ちゃんみたいな可愛らしい子だった」とATSUSHIは振り返る。その後、小学6年生の時再会。中学では地元の学習塾で同じクラスとなり、シノダさんを振り向かせたくて、どうしたら目立てるかということばかり考えるようになったという。彼女に好かれるために、とにかく何かで有名にならなくてはと思ったそうだ。

 最初はサッカー部に入り、プロを目指し、誰よりも練習に励んでいた。だが、シノダさんに4度も告白して、完膚なきまでにフラれたという。しかも、シノダさんはATSUSHIのサッカー部の親友と付き合うことになったというのだから、悲しい。しかし、ATSUSHIは「あの恋は実らなかったがゆえに、かけがえのない、特別な恋になったのだと思う。」という。シノダさんのことを忘れてしまうくらい夢中になった彼女もいたが、その恋が終わるとすぐにフワーッとシノダさんの顔が浮かんでくる。歌詞を書くようになってこういう経験が自分のためになったと思えるそうだ。誰かに伝えたい気持ちがあって初めて、人の心に言葉が沸くのだろう。

 その後、高校に入り、サッカーではプロになれないと判断した彼はプロのサーファーを目指して、サーフィンを始めた。だが、「有名になる」夢をどうしても実現させるためには、このままでは上手くいかないと「判断」した。さて次は何をしようかと考えていた高校2年生の頃、中学時代の友人にバンドに入らないかと声をかけられ、歌にハマっていく。バンドでメジャーデビューを目指していたが、高校卒業直前の2月に解散。音楽の専門学校に通いながら、プロの歌手を目指すことになった。毎日のように音楽漬けの日々を経て、テレビ東京の番組「ASAYAN」の男子ヴォーカリストオーディションを受験。結果として最終選考で敗れてしまったが(合格者はケミストリーとしてデビュー)、これをきっかけとしてエイベックス現社長の松浦勝人氏とHIROに見いだされた。彼の日々の努力が実を結んだ瞬間だった。

 その後の活躍は誰もが知ることだろう。あっという間に大スターになったATSUSHIだが、このエッセイを読んでいると、彼が普通の思慮深い男性であることが伺い知れる。初恋やデビュー前後の苦悩、メンバーへの思い…。ATSUSHIの熱い思いが詰まった1冊はEXILEファン必読の本だ。

文=アサトー ミナミ

ダ・ヴィンチニュース

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