嫉妬、軽蔑、無関心…、人が人を嫌う8つの要因

ダ・ヴィンチニュース / 2014年4月17日 11時0分

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『ひとを“嫌う”ということ』(中島義道/角川書店)

 ネットで記事を書く一番のメリットは、「人に嫌われること」に耐性ができることだ。私たちは幼い頃から「人を嫌ってはいけない」と叩き込まれるため、普通に生活をしているだけだと「人に嫌われること」や「人を嫌うこと」をあたかも特別なことのように捉えがち。けれど、ただの文句の垂れ流しも含めて、数百、数千という「嫌い」表明コメントにまみれるのが日常化すると、それがいかに凡庸で、とりとめのないものかが分かる。

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 「人に嫌われる」ことに慣れ、「人は人を嫌って当たり前」と受け入れられるようになると、そういったことに振り回される時間が極力減る。自分を抑制していた「人に嫌われたくない」という感情のストッパーが外れ、むしろ自由度は増すし、自分を嫌いじゃない人に出会うとより楽しめる。また、家族や恋人、同僚や友人も、「相手を嫌ってはいけない」「相手を嫌うのは異常」と意識するから、余計苦しむのであって、「今、相手を嫌って(もしくは相手に今嫌われて)しまうのは仕方ないし、これは自然な感情」と一旦受け入れてしまうと、それほど嫌いな相手に意識を向けることなく、ネガティブな感情に引っ張られにくくなるのだ。

 『ひとを“嫌う”ということ』(角川書店)の著者で、哲学博士の中島義道氏は、「嫌い」という感情を抱く自己正当化の原因は8つに分類できるという。妻と息子に激しく嫌われるようになったことがきっかけで、突如「嫌い」が人生最大のテーマになったという同氏。いわく、その苦しみから逃れる一番の方法は、人を好きになることと同様、人を嫌いになることの自然性を容認し、嫌いを抑圧しない代わりに、嫌いが生ずる仕方をつぶさに冷静に観察することだという。

 なぜ自分は人から「嫌われ」、また、人を「嫌って」しまうのか。早速、その要因を検証してみよう。

(1)相手が自分の期待に応えてくれない
家庭における弱者が、強者に対して抱く大きな期待に応えてもらえなかった場合に起きがち。
子供は自分を捨てた親、可愛がってくれなかった親、ないがしろにした親を許さないし、また、妻は仕事でうだつのあがらない亭主、人生の戦いに負けた亭主、家庭を省ない亭主を許さないなど。

(2)相手が現在あるいは将来自分に危害(損失)を加える恐れがある
かつて自分に危害を加えた相手はもちろん、いつか近い将来、自分に危害を与えるのではないかという漠然とした不安を抱かせるような特定の人や、自分の弱みを握る人が対象に。また、自分が困っていた時に世話をしてくれた相手に感謝しつつも、次第に複雑かつ窮屈な心情に支配される恩をめぐる「嫌い」もある。

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